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春秋 / 映画は監督、テレビは脚本、演劇は役者でよしあしが決まるといわれる / 日本経済新聞

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松本幸四郎主演の舞台「カエサル-『ローマ人の物語』-より」  
 
  小父さんはプロの演劇を生で鑑賞したことはない。でも、写真の松本幸四郎さんの舞台にはテレビでも惹きつけられたね。20代の頃はシンフォニー会場にもよく行った。結婚前に家内と聴いた「田園交響曲」なんて魂を吸い取られてしまってもうデートとなんてそっちのけ!(爆)。

 もっと若い頃には、ありとあらゆる政治家の演説会にもよく通った。感銘を受けるものもけっこうあったね。現代の政治家を志す人たちにはヒットラーみたいな大衆を扇動するような演説者が多いのじゃーないかな?選挙カーからの名前だけの連呼なんて早いこと止めた方がいい。下のコラムにあるように・・・

     「監督も脚本家もいない街角という自由な舞台から、未来の千両役者」

  になってもらいたいね!そんなことはもう無理な時代なのかな?ああ、日経さん失礼いたしました(汗)。
 
  

春秋 / 映画は監督、テレビは脚本、演劇は役者でよしあしが決まるといわれる

日本経済新聞 2017/10/13付
映画は監督、テレビは脚本、演劇は役者でよしあしが決まるといわれる。その理由を脚本・演出家の成井豊氏が著書で解説している。映画は監督が絶対の権限を持ち、役者は言いなりに動くしかない。テレビは資金も時間も限られ、最初の脚本が出来不出来を左右する。

▼しかし演劇では仮に監督や脚本がダメでも、役者に力と華があれば観客全員を魅了してしまう。生の舞台にはそんな魔法があるそうだ。事は演劇に限らない。音楽の演奏であれ踊りであれ辻説法であれ、生身の人間が本気で表現したり訴えたりする姿には、人の足を止めさせる力がある。選挙のための演説も例外ではない。

▼衆院選が始まった。選挙には不慣れと思われる新人候補の街頭演説を、いくつかのぞいてみた。難しい熟語が並ぶ語りがある。カタカナ言葉が耳につく語りもある。高校生らしき若者たちが立ち止まり、しばらく耳を傾けた後「もう行こうか」と途中で立ち去った。候補者は言葉で心をつかむ難しさを感じているだろうか。

▼成井氏によれば、いい役者は心を真っ白にして本番に臨むそうだ。うまく演じようなどと思わず、本物の感情や表情を見せる。単なる脚本の再現ではなく、自分自身が感じたことをどんどん上乗せする。そうして初めてファンができる。監督も脚本家もいない街角という自由な舞台から、未来の千両役者が何人育つだろう。




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