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映画 『羅生門』 大映製作1950年 / BSプレミアム

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   『羅生門』というタイトルだけは知っていたが、全く予備知識なし(汗)。黒澤明監督が「世界のクロサワ」になった作品だそうだが、芥川龍之介の短編小説 『藪の中』と『羅生門』を元に脚本が書かれたとか。リンク先を読むとストーリーは前者の方が強そうだ。

 人間の本性が殺人と強姦という事件よって描かれているのでびっくり。全編を通して哲学的にも思えた。三船が30歳、志村喬(45歳)、千秋実(33歳)、京マチ子(26歳)の作品だからしばらく観ていてやっと俳優さんが分かってくる。

 杣(そま)売り(志村喬)が、 捨てられた赤子を抱き上げて帰る最後のシーンは黒沢や芥川が観ている者に投げたボールなのか?強烈さと物珍しさで見とれていた。盗賊と侍の決闘なんて無茶苦茶な立ち回り、本物の殺し合いなんてあんなものかも知れないね。 


   

あらすじ
平安時代。打ち続く戦乱と疫病の流行、天災で人心も乱れて荒れ果てた京の都。かつては壮麗だったであろう羅生門も荒れ果て崩壊寸前のありさま。ある夕暮れ、夕立に降りこめられた下人が雨宿りの場を求めて羅生門に飛び込んでくる。そこには先客がいた。その2人、杣(そま)売り(志村喬) と旅法師(千秋実)は放心状態で、「わからねぇ、さっぱりわからねぇ」「物知りで名高い清水寺の上人でも、おそらくこんな不思議な話はご存知あるまい」」と呟き続けている。下人がその訳を問うと、二人は恐ろしもく奇妙な事件を語り始める。

3日前、薪を取りに山に分け入った杣売りは、侍・金沢武弘(森雅之)の死体を発見する。杣売りは検非違使(けびいし)に届け出、遺体のそばに 市女笠(いちめがさ)、踏みにじられた侍烏帽子、切られた縄、そして赤地織の守袋が落ちており、そこにあるはずの金沢の太刀、女性用の短刀は見当たらなかったと証言する。同じ道を通りがかった旅法師が検非違使に呼び出され、殺害された侍が妻・真砂と一緒に旅をしているところを見たと証言した。

やがて、侍を殺した下手人として、盗賊の多襄丸(三船敏郎)が連行されてくる。多襄丸は、山で侍夫婦にすれ違い、風で市女笠の布が舞い上がった瞬間に垣間見た妻(京マチ子)の素顔に欲情したあまり、侍を騙して木に縛りつけ、女を手籠めにした顛末を語る。その後に女が「自分の恥を二人に見せたのは死ぬより辛いから、どちらか死んでくれ、生き残った方のものとなる」と言ったために侍と一対一の決闘をして勝った。しかし、その間に女は逃げてしまい、短刀の行方は知らないと語る。

しばらくして、生き残っていた武弘の妻・真砂が検非違使に連れて来られた。真砂は男に身体を許した後、男は夫を殺さずに逃げた。だが目前で他の男に抱かれた自分を見る夫の目は 軽蔑に染まっており、思わず我を忘れ、自分を殺すよう夫に訴えたが、余りの辛さに意識を失い、やがて気がついた時には夫には短刀が刺さって死んでいた。自分は後を追って死のうとしたが死ねなかった、と証言した。語り口は悲嘆に暮れ、多襄丸の証言とはあまりにかけ離れていた。~wiki抜粋



Rashomon Trailer (Akira Kurosawa, 1950)
 




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