建設中のダムの位置
これは又大規模な水争いだ!というのはつい最近見たグレゴリー・ペックにチャールトン・ヘストンが出てくる映画『大いなる西部』(The Big Country) を観たばかりだからだ。
今年中にダムが完成するというのに、まだ水資源の話し合いがついていないとは呑気な話だね。もし、エジプトやスーダンに直接影響が出始めたら、ピストルでの撃ち合いなんかじゃなくって戦争でも始まるのじゃないのかな!?
エチオピアの西にはPKO派遣で大騒ぎになった南スーダンも位置している。ん?世界最長級のナイル川をググルと10ヶ国を流れる大きな地図も出てきた。
ナイル川 エチオピアのダム建設、エジプト水不足懸念
毎日新聞 2017年8月23日 12時25分
【カイロ篠田航一】ナイル川上流でエチオピアが建設している巨大ダムを巡り、下流のエジプトが危機感を強めている。ダムが完成し、ダム湖に水がたまり始めれば、下流に向かう水量が減少し、エジプトが水不足に見舞われる懸念があるためだ。「エジプトはナイルのたまもの」(紀元前5世紀の歴史家 ヘロドトス)の言葉通り、現代のエジプトも水需要の95%をナイル川に依存しており、水資源を巡る神経戦が続いている。
「わが国は人口も増え、水不足が始まっている。流域国は水資源維持のため協力すべきだ」。エジプトのシシ大統領は今年6月、ウガンダで開かれたナイル川流域国による国際会議でこう訴えた。
問題のダムは、スーダン国境に近いエチオピア西部で2010年に建設が始まった水力発電用の
「大エチオピア・ルネサンス・ダム」。イタリア企業が工事を受注し、総工費は約33億ユーロ(約4300億円)。全長約1・8キロのアフリカ最大のダムで、今年中に完成予定だ。
だが稼働を始めれば下流域への水量が減るとして、エジプトは度々懸念を表明。一方でエチオピアは「下流への影響はない」と反論し、両者の協議は続く。干ばつによる食糧不足などに悩むエチオピアにとって、安定的な電力確保につながるダム稼働は悲願でもある。
エジプトが懸念を深める背景には人口増もある。1970年に約3500万人だった人口は現在約9500万人で、1億人突破も目前だ。一方、地元メディアによると、70年に1972立方メートルだった1人あたりの年間の水消費量は、2013年には663立方メートルまで激減。国連が「絶対的な水不足」のラインとする500立方メートルも近付いている。
1929年以降、エジプトは英国やスーダンと協定を結び、ナイル川の年間流量840億トン(うち100億トンは蒸発)のうち75%の取水権をエジプト、残りの25%をスーダンが持つと定めた。その他の流域国が水資源開発を行う場合、両国の同意が必要と規定する強気の内容だ。だが20世紀後半以降、アフリカ諸国の独立や経済発展が進む中、エジプトとスーダンが水資源を独占する状況に各国から反発が強まった。エチオピアやケニア、ウガンダなど上流の流域国は2010年、エジプトの同意がなくても事業ができるとする新たな協定を締結したが、エジプトは署名を拒否している。
ナイル川は全長約6700キロ。エチオピアから流れる「青ナイル」と、ビクトリア湖周辺の高原地帯から流れるとされる「白ナイル」がスーダンで合流し、エジプトに流れ込む。
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今年中にダムが完成するというのに、まだ水資源の話し合いがついていないとは呑気な話だね。もし、エジプトやスーダンに直接影響が出始めたら、ピストルでの撃ち合いなんかじゃなくって戦争でも始まるのじゃないのかな!?
エチオピアの西にはPKO派遣で大騒ぎになった南スーダンも位置している。ん?世界最長級のナイル川をググルと10ヶ国を流れる大きな地図も出てきた。
ナイル川 エチオピアのダム建設、エジプト水不足懸念
毎日新聞 2017年8月23日 12時25分
【カイロ篠田航一】ナイル川上流でエチオピアが建設している巨大ダムを巡り、下流のエジプトが危機感を強めている。ダムが完成し、ダム湖に水がたまり始めれば、下流に向かう水量が減少し、エジプトが水不足に見舞われる懸念があるためだ。「エジプトはナイルのたまもの」(紀元前5世紀の歴史家 ヘロドトス)の言葉通り、現代のエジプトも水需要の95%をナイル川に依存しており、水資源を巡る神経戦が続いている。
「わが国は人口も増え、水不足が始まっている。流域国は水資源維持のため協力すべきだ」。エジプトのシシ大統領は今年6月、ウガンダで開かれたナイル川流域国による国際会議でこう訴えた。
問題のダムは、スーダン国境に近いエチオピア西部で2010年に建設が始まった水力発電用の
「大エチオピア・ルネサンス・ダム」。イタリア企業が工事を受注し、総工費は約33億ユーロ(約4300億円)。全長約1・8キロのアフリカ最大のダムで、今年中に完成予定だ。
だが稼働を始めれば下流域への水量が減るとして、エジプトは度々懸念を表明。一方でエチオピアは「下流への影響はない」と反論し、両者の協議は続く。干ばつによる食糧不足などに悩むエチオピアにとって、安定的な電力確保につながるダム稼働は悲願でもある。
エジプトが懸念を深める背景には人口増もある。1970年に約3500万人だった人口は現在約9500万人で、1億人突破も目前だ。一方、地元メディアによると、70年に1972立方メートルだった1人あたりの年間の水消費量は、2013年には663立方メートルまで激減。国連が「絶対的な水不足」のラインとする500立方メートルも近付いている。
1929年以降、エジプトは英国やスーダンと協定を結び、ナイル川の年間流量840億トン(うち100億トンは蒸発)のうち75%の取水権をエジプト、残りの25%をスーダンが持つと定めた。その他の流域国が水資源開発を行う場合、両国の同意が必要と規定する強気の内容だ。だが20世紀後半以降、アフリカ諸国の独立や経済発展が進む中、エジプトとスーダンが水資源を独占する状況に各国から反発が強まった。エチオピアやケニア、ウガンダなど上流の流域国は2010年、エジプトの同意がなくても事業ができるとする新たな協定を締結したが、エジプトは署名を拒否している。
ナイル川は全長約6700キロ。エチオピアから流れる「青ナイル」と、ビクトリア湖周辺の高原地帯から流れるとされる「白ナイル」がスーダンで合流し、エジプトに流れ込む。
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