今でこそ、ほとんどの家に備わっているクーラーは、私が福岡で育った頃にはなかったな。ということは、祖母や親父さんはクーラーの生活は知らないはずだね。
建設現場にもクーラーが入るには入ったが窓掛型のでっかくってうるさいゼネラルエレクトリック社の製品!世帯を持って取り付けたのも窓掛の小型クーラーでいっこうに冷えなかった(笑)。気が付けば倉嶋厚さんが指摘されるように暮らしの「無季化」の真っただ中に居るのだな!扇子も団扇も使ったことがない。家のどこかにはあるかも知れないが・・・。
日本人の知恵のいくつかは、今からの子供にとって全く接することがない時代になっているんだね。
小社会 わが家に初めてクーラーがついたのはいつだったろう…
髙知新聞 2017.07.23 08:20
わが家に初めてクーラーがついたのはいつだったろう。最初は祖母の部屋にだけあった。筆者が小学生のころだったから、昭和40年代の終わりごろか。高齢の祖母が夏の暑さに参らないように、との配慮だったかもしれない。
ところが祖母はそれをあまり使わなかった。私たち孫にせがまれた時などに、スイッチを入れる程度。これまで通り、窓を開け放して風通しをよくし、すだれや風鈴をつるす。玄関先に 打ち水をして涼を取っていた。
当時、3C(カー、クーラー、カラーテレビ)が大衆化し始めていた。電力消費量はこのころから、冷房によって夏にピークを迎えるようになった。それでも祖母の世代には「もったいない」の思いが強かったのだろう。
きょうは二十四節気の「大暑」。暦通り炎暑が続く。こうなるとクーラーを遠ざける暮らしにも限度が出てこよう。地球温暖化もある。暑さが昔より厳しくなっているのを実感する。熱中症になってしまっては元も子もない。クーラーを上手に使って過ごすことが肝要だ。
冷暖房が普及する一方で、暮らしの「無季化」が進んでいる―。そう指摘するのは、お天気博士の 倉嶋厚さん。すだれや風鈴、こたつや火鉢といった、季節のリズムを感じさせるものが生活空間から失われつつある、と。
原発への不安が拭えない時代。電力消費量を抑えつつ、生活に季節の彩りも取り戻す。先人の知恵を生かしたい。
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