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女の気持ち 引退 京都府木津川市・森村多恵子(調理師・52歳) / 毎日新聞

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写真はブログ 流れの向こうによりお借りした。      
 
 孫娘4歳が父親(私の息子)と一緒に柔道教室に通い始めたところです。森村さんのお嬢さんほど続けてくれれば嬉しいですが、今は遊園地に行っているような雰囲気です。反対に息子は中学にスカウトされてインターハイに出場するような高校の柔道合宿に入り、才能のある子ばかりの集まりの中でかなり悩んだようです。

 息子の場合は特待生でしたので柔道部を辞めることは退学をも意味していましたが、補欠ながらなんとか3年間耐え抜いた結果、今でもとてもいい人生勉強をしたと思っています。息子も監督から「優し過ぎる」との指摘を受けていたようですが、性格は今でも変わっていないです。

 息子は、大学時代はラグビー同好会やいろんなスポーツをかじっていましたが、まさか今から柔道着を着ようとは夢にも思いませんでした。驚きとともに、楽しさも蘇りますね。

 「じゅう道は大切な友達」ってとても素敵な言葉ですね。あるいは、息子(37歳)も、孫娘もそうなったらいいな~と見守っているところです。

 森村多恵子さん、有難うございました。

   

毎日新聞 2017年6月20日 大阪朝刊

 「柔道やめる」。11歳の時、私にこう言った娘は1カ月後、2度目はないことを約束し、畳に戻った。


 あまり感情を表に出すことがなく、「闘争心のない顔をしている」「素人感が抜けない歩き方」などと言われていた。

 そんな彼女は中学生の時、ある人と出会い、その人を追って同じ高校へ進学した。1年間で10キロ体重を増やし高校生活のラストチャンスで全国の舞台に立った。本人にとっても私たち家族にとっても大きな喜びであった。

 しかし その後スランプに陥り、3年生最後の試合を前に長く暗いトンネルから抜けられないことを私に打ち明けた。練習でも負け続け、このままずっと誰にも勝てないかもしれない恐怖と不安、プレッシャーに苦しんでいた。

 勝負の世界において勝つことにこだわらないのは間違っているかもしれないが、私は「残された時間、自分の思うように自分の柔道をすれば」と伝えた。

 小学校の作文で「じゅう道は大切な友達」と書いていた。そんなただただ「好き」な柔道を思い出してほしかった。

 今月、つらい時もうれしい時も共に過ごした14年の柔道生活に娘は自分なりの区切りをつける。希望通りになれば進学のため、春にはこの家を出て行く。

 私はその見えない友達に「今までありがとう、これからも彼女をよろしくね」。そう願いながら柔道着をたたんだ。



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