高丘コミセンの「ぶらり歩こう会」で何気なく見ていた「左 大山寺道」という道標 。これが由緒ある寺だと知り出掛けてみた。
太山寺(たいさんじ)は、兵庫県神戸市西区にある天台宗の仏教寺院。山号を三身山
(さんしんざん)と称する。本尊は薬師如来と十一面観音、開基(創立者)は藤原宇合と伝える。
「播州太山寺縁起」によれば、元正天皇の勅願寺として716年(霊亀2年)に
発願者である藤原鎌足の孫の藤原宇合が堂塔伽藍を建立したとされる。
開山(初代住職)は藤原鎌足の長男・定恵(「定慧」「貞恵」とも書く)とされている。創建時の
建物は1285年(弘安8年)の火災で焼失しており、現存する建物はそれ以降に再建されたものである。
開山とされる定恵は、藤原鎌足の長男で(次男は藤原不比等)、若くして出家し、遣唐使とともに唐に渡った。生涯について謎の多い人物で、没年についても『日本書紀』『藤氏家伝』は665年(天智天皇4年)、『元亨釈書』は714年(和銅7年)とするなど定かでない。太山寺の境内および周辺からは定恵の時代までさかのぼる遺跡、出土品等は確認されておらず、実際の創建は平安時代に降るとみられている。
南北朝時代の南朝方勢力として支院41ヶ坊に僧兵を有していた往時の繁栄をしのばせる大規模な本堂は国宝で、国の重要文化財は仁王門、阿弥陀如来坐像をはじめ19件を数える。また安土桃山時代の枯山水名園、安養院庭園は国の名勝に指定されている。
所在地周辺55.9haは「太山寺風致地区」として自然景観が保護されているため境内の内外には原生林が
残る深森で、ひょうごの森百選にも選ばれ、春は桜、秋は紅葉の名所として知られている。~wiki