伊東空澄(いとう・そらと)君おめでとう!なんだか「幽霊魚」という本が分かったような気になりました(笑)。はっはっは、果たして3人でこの大きな魚を釣り上げられたかな?でも、とても素敵な発想だと思います。
そうだ、小父さんの息子も絵が好きでいろいろ描いていたことを思い出します。あれから、なぜか柔道の道に進んだので絵を見たことはないですね。もう二人のパパになってしまいました。だけど、娘や息子とまた絵を描きはじめたらいいんですがね。伊東空澄君、ありがとう!
毎日新聞 2017年2月24日 東京朝刊
伊東空澄(いとう・そらと)さん(11)
幼稚園の頃から、絵が趣味の父義行さん(38)と一緒にアニメのキャラクターや野菜などの絵を描いて遊んだ。「友達に『絵がリアルだね』と驚いてもらえると、またもっと上手な絵を描きたいと思う」。常に向上心を忘れない。
今回選んだ図書は、小学生の子どもたちが伝説の魚を釣り上げる物語 「幽霊魚」(講談社) 。「大事なこと」と題した受賞作では、登場人物の子どもたちと自分が力を合わせて魚を釣り上げる場面を描いた。
作品は、昨年10月下旬から1カ月間かけて制作。フェルトペンで構図を描いた後、水彩絵の具で色付けした。巨大な魚の出現でうねる海の様子は、青や紺の濃淡で表現。幽霊魚は力強いタッチで迫力を出した。
伝えたかったのは「仲間の大切さ」だ。力を結集して困難を乗り越える場面を描くことで「これからも友達と一緒に成長し、強くなっていきたいという自分の思いを込めた」という。
将来の成長が期待される作品に贈られる大和証券賞を射止めたことを知ると、「すごくうれしい」と笑みを浮かべた。
夢は、ものづくりに関わる仕事に就くこと。最近では、ボタンを押すとお菓子が出てくる自動販売機を段ボールで作り、家族を楽しませている。「おもちゃの開発者にゲームクリエーターと、世の中には楽しそうな職業がたくさんある。どの仕事を選ぶか悩んでしまいます」<文と写真・加藤佑輔>
■人物略歴
宇都宮市立雀宮南小5年。学校では美術クラブに所属する。粘土やプラスチック板などを使った工作も得意。