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筆洗 「孤独な男性と女性が出会い、恋に落ちる・・・」 / 東京新聞

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 男性の70%、女性の59%は交際相手がいないのか!う~ん、それも大きなテーマだね。

 小父さんは、堅苦しいお話しか持ち合わせがなくて絶対に持てるタイプではないのだが、ずーずーしさからか若い女性との会話はよくしていたね~。

 下のクラーク・ゲーブルの『或る夜の出来事』スタイルかフーテンの寅さん式の当たってくだけろでいくしかないか!ん?寅さんは全部ふられて完結したんだっけ?(笑)
 
   

東京新聞 2016.9.18
 恋愛コメディー映画の基本構造はさほど複雑ではない。(1)孤独な男性と女性が出会い、恋に落ちる(2)勘違いによって二人の関係が冷え込む(3)誤解は解け、大団円-。フランク・キャプラ監督の「或(あ)る夜の出来事」(一九三四年)などに代表される「スクリューボール・コメディー」は大概、この構造で書かれている

▼この手の作品が、「ボーイ・ミーツ・ガール」(若い男女の出会い)形式と呼ばれるように、脚本家の腕の見せどころは二人をどうやって出会わせるかである

▼バスで隣り合わせになる。女性の車が故障し、やって来た男が手を貸す。ベンチで眠る王女を偶然、見かけた新聞記者が介抱し…。出会い。それがなければ物語は始まらぬ

▼「ボーイ・ミーツ・ガール」の脚本家を悩ませる世の中かもしれぬ。十八~三十四歳の未婚者を対象にした最近の調査によると、男性の70%、女性の59%は交際相手がいないそうだ

▼時代の変化、交際や結婚に二の足を踏みたくなる懐事情もあろう。少子化や人口減を持ち出して若いお方を責める気など、毛頭ないが、出会いの足らぬ世の中であれば、それは寂しい

▼<思い切ってなんでも言ったらいいさ、惚(ほ)れてますとか、好きですとか>(「男はつらいよ 寅次郎子守唄」)。あまり当てにはならぬが、柴又の寅さんによると結局、それしか手はないらしい。<できるか、青年>。

    

      00073 ~或る夜の出来事(2010.03.16)

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