NHK NEWSWEB7月26日 20時45分
「何で変えるの?!」「残してほしかった」「お年寄りが分かりにくくなる」ー。今、あるマークの見直しがネット上でちょっとした話題になっています。湯気のあがる様子を描いた、あの「温泉マーク」です。日本人にはすっかりおなじみのマークですが、国の委員会はデザインを見直す議論を始めました。日本発祥のものも多い「ピクトグラム」とも呼ばれる案内用マーク。なぜ今、見直すのでしょうか。(経済部 野上大輔)
経済部野上 大輔 記者の説明は、下記から 「案内マークのルーツは…」「外国人にやさしい街に」「日本人の感性を生かせ!」と続くのだが、果たして諸外国で国際大会を開くのにここまでお金をかけているのだろうか?小父さん的にはトイレに非常口、病院、無線LAN、祈祷室くらいが周知出来たらいいんじゃないかと思う。第一、日本の温泉に是非とも入りたいと思う外国人どれだけいるんだろうか?(笑)。その分、日本国内で使うべきお金だって山のようにあるんじゃーないのかい?
案内用マーク 大改訂始まる!
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人が駆け出すようなデザインの「非常口マーク」、男女が並んだ「トイレマーク」。私たちの身の回りには、一目見ただけでそこに何があるかが分かるマークであふれています。こうした案内用のマークは「ピクトグラム」と呼ばれています。文字と違って一目で分かる便利さから、日本だけではなく世界中で使われています。
ところが、これらのデザインを見直そうという会議が今月から経済産業省で始まりました。国土交通省や警察庁、JRなどの公共交通機関やホテルの業界団体の関係者、それにデザインの専門家ら50人近くが集まったこの会議。手元の資料にはなじみのあるマークがずらり。
そして、これから変更が検討されるマークの中に、あの、湯船から湯気がゆらりと上がるデザインの「温泉マーク」も入っていたのです。眺めているだけでゆったりした気分になる人も多いかと思いのではないでしょうか。広く認識されているこのマークをどうして見直す必要があるのか…。温泉好きの私は首をかしげました。
これは焼き肉じゃない?
ところが、街なかで外国人旅行者にこの温泉マークが何を意味するのか、聞いてみたところ、驚きの反応が返ってきて、見直し議論が出るのもやむをえないなと合点がいきました。
温泉マークを見たデンマークから来た男性は「何か熱いもの?」。カナダから来た男性は「コーヒーか紅茶のお店?」。フィリピンから来た女性は「焼き肉じゃない?」。
誰に尋ねても「オンセン!」と答えると思っていたのですが、「熱いもの」ならまだしも「焼き肉」とは腰を抜かしそうになりました。日本人には当たり前だと思っていても外国人には伝わりにくいものがある。これぞカルチャーギャップというものでしょうか。
4年後には東京オリンピック・パラリンピックを控えています。 国の委員会としては多くの外国人が日本を訪れることが予想されるなか、日本人はもちろん外国人にも一目で理解できるマークに変えようというねらいがあったのです。
いったいどんなマークに?
案内用のマークは民間企業が独自にデザインしたものも数多く使われています。今回、経済産業省が見直しを検討しているのは、国がJIS(日本工業規格)として統一規格にしている案内用のマークで、公共施設や道路案内などでよく使われているものです。
では、あの温泉マークはどのようなデザインに変更されるのでしょうか。検討されているのは、画像にあるように、これまでの湯船と湯気、そして3人が湯につかっている様子が描き加えられています。これだとスープや焼き肉だとは誤解されないだろうというねらいです。
このほかにも、駅などでよく見かける観光案内所などを表す「?」マークは、外国だとインフォメーションのアルファベットの頭文字「i」が主流だということで、このマークへの変更が検討されています。
また、手のひらに赤い斜線が入った「触るな」を意味するマーク。これも貴重な展示物がある博物館や百貨店などでしばしば見かけますが、外国人には「入ってくるな」という意味に誤解されるケースがあるということで、何かを拾い上げようとする手のデザインに赤い斜線を入れたものに見直される方向です。
会議では、新たにつくるべきというマークの案も示されました。イスラム圏などから日本に来る外国人が増えていることから、座って頭を下げている様子をデザインした「祈祷室マーク」、また通信インフラの整備で利用できる場所が急速に増えている「無線LANマーク」などです。
「何で変えるの?!」「残してほしかった」「お年寄りが分かりにくくなる」ー。今、あるマークの見直しがネット上でちょっとした話題になっています。湯気のあがる様子を描いた、あの「温泉マーク」です。日本人にはすっかりおなじみのマークですが、国の委員会はデザインを見直す議論を始めました。日本発祥のものも多い「ピクトグラム」とも呼ばれる案内用マーク。なぜ今、見直すのでしょうか。(経済部 野上大輔)
経済部野上 大輔 記者の説明は、下記から 「案内マークのルーツは…」「外国人にやさしい街に」「日本人の感性を生かせ!」と続くのだが、果たして諸外国で国際大会を開くのにここまでお金をかけているのだろうか?小父さん的にはトイレに非常口、病院、無線LAN、祈祷室くらいが周知出来たらいいんじゃないかと思う。第一、日本の温泉に是非とも入りたいと思う外国人どれだけいるんだろうか?(笑)。その分、日本国内で使うべきお金だって山のようにあるんじゃーないのかい?
案内用マーク 大改訂始まる!
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人が駆け出すようなデザインの「非常口マーク」、男女が並んだ「トイレマーク」。私たちの身の回りには、一目見ただけでそこに何があるかが分かるマークであふれています。こうした案内用のマークは「ピクトグラム」と呼ばれています。文字と違って一目で分かる便利さから、日本だけではなく世界中で使われています。
ところが、これらのデザインを見直そうという会議が今月から経済産業省で始まりました。国土交通省や警察庁、JRなどの公共交通機関やホテルの業界団体の関係者、それにデザインの専門家ら50人近くが集まったこの会議。手元の資料にはなじみのあるマークがずらり。
そして、これから変更が検討されるマークの中に、あの、湯船から湯気がゆらりと上がるデザインの「温泉マーク」も入っていたのです。眺めているだけでゆったりした気分になる人も多いかと思いのではないでしょうか。広く認識されているこのマークをどうして見直す必要があるのか…。温泉好きの私は首をかしげました。
これは焼き肉じゃない?
ところが、街なかで外国人旅行者にこの温泉マークが何を意味するのか、聞いてみたところ、驚きの反応が返ってきて、見直し議論が出るのもやむをえないなと合点がいきました。
温泉マークを見たデンマークから来た男性は「何か熱いもの?」。カナダから来た男性は「コーヒーか紅茶のお店?」。フィリピンから来た女性は「焼き肉じゃない?」。
誰に尋ねても「オンセン!」と答えると思っていたのですが、「熱いもの」ならまだしも「焼き肉」とは腰を抜かしそうになりました。日本人には当たり前だと思っていても外国人には伝わりにくいものがある。これぞカルチャーギャップというものでしょうか。
4年後には東京オリンピック・パラリンピックを控えています。 国の委員会としては多くの外国人が日本を訪れることが予想されるなか、日本人はもちろん外国人にも一目で理解できるマークに変えようというねらいがあったのです。
いったいどんなマークに?
案内用のマークは民間企業が独自にデザインしたものも数多く使われています。今回、経済産業省が見直しを検討しているのは、国がJIS(日本工業規格)として統一規格にしている案内用のマークで、公共施設や道路案内などでよく使われているものです。
では、あの温泉マークはどのようなデザインに変更されるのでしょうか。検討されているのは、画像にあるように、これまでの湯船と湯気、そして3人が湯につかっている様子が描き加えられています。これだとスープや焼き肉だとは誤解されないだろうというねらいです。
このほかにも、駅などでよく見かける観光案内所などを表す「?」マークは、外国だとインフォメーションのアルファベットの頭文字「i」が主流だということで、このマークへの変更が検討されています。
また、手のひらに赤い斜線が入った「触るな」を意味するマーク。これも貴重な展示物がある博物館や百貨店などでしばしば見かけますが、外国人には「入ってくるな」という意味に誤解されるケースがあるということで、何かを拾い上げようとする手のデザインに赤い斜線を入れたものに見直される方向です。
会議では、新たにつくるべきというマークの案も示されました。イスラム圏などから日本に来る外国人が増えていることから、座って頭を下げている様子をデザインした「祈祷室マーク」、また通信インフラの整備で利用できる場所が急速に増えている「無線LANマーク」などです。