View 生活道路が観光名所に 江島大橋(ベタ踏み坂)鳥取・島根県境
これ面白い!これ撮りたいけど300mmの望遠レンズでは無理かな?(笑)
産経フォト 2016.6.19 09:00
直立した細長い“壁”を列をなした車が登っていく。目をこらすと懸命に自転車をこぐ人もいる。超望遠レンズで見た光景は、まるでトリックアートのようだった。
鳥取県境港市と、中海に浮かぶ島根県松江市の江島を結ぶ「江島大橋」。全長1.7キロ、海面からの高さ44.7メートル。日本海側の物流拠点・境港と島根県東部地域の交通円滑化を目的に平成16年に完成した。勾配は島根県側で6.1%、100メートルで6.1メートルの高低差が生じる急坂だ。橋の下を500トン級の船舶が往来できるよう設計した結果だった。
江島大橋を船舶がくぐれるよう造った結果、観光名所の急勾配が誕生した =島根県松江市(古厩正樹撮影)
画像を拡大する
橋が有名になったきっかけは、平成25年末から放映された軽自動車のテレビCM。その中で使われた「ベタ踏み坂」という呼び名で一躍、全国に知れ渡った。
橋のたもとにあるファミリーマート松江江島大橋店の門脇淳平店長(37)は「放映直後は、ベタ踏み坂に関する問い合わせで店の電話が鳴りっ放し。大変でした」と振り返る。26年5月の大型連休や夏休み時期には、橋の見物に訪れた車で店の駐車場が埋め尽くされ、大型観光バスも乗り付けた。.