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映画 『海よりもまだ深く』  

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 午前中の用事を済ませて劇場に飛び込んだのが12:05。見ようと思った映画は50分待ちくらいだったので「樹木希林さんが出ている映画はどれですか?」とたずねて12:05スタートのこの映画の部屋に入った。今、知ったのだが昨日公開の作品なんだな!

 だいたい華やかなハリウッド映画を観ることが多いので、全体にはテレビドラマが流れている印象。是枝裕和監督の作品は初めて見るが、過去のものを検索しても重い感じのものが多い気がする。

 いきなり『テルマエ・ロマエ』や『下町ロケット』の阿部寛は出てくるは、テレビ『アナザーストーリーズ 運命の分岐点』のMC:を務める真木よう子に三谷幸喜監督と別れたような作り話だったのか?(テレビドキュメンタリー形式)、小林聡美ほかの役者がぞくぞく出てくるから飽きない。

 でも何と言っても樹木希林の芝居は巧いね。彼女がいろんな仕草をしたり言葉を吐くたびに観客席から笑いがもれる。そして真吾役の吉澤太陽君(13歳)が何ともよかったね!その辺に転がっていそうなストーリーだけど考えさせられるものがある。


  

     

『海よりもまだ深く』(うみよりもまだふかく)は、2016年5月21日公開された日本映画。監督は是枝裕和。主演は阿部寛

団地を舞台に、売れない小説家の主人公と、団地に一人住まいのその母親、別れた元妻とその息子。こんなはずじゃなかったと今を生きる家族を映したストーリー。

第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門出品作品。

      
キャスト
良多:阿部寛、響子:真木よう子、千奈津:小林聡美、山辺:リリー・フランキー、町田:池松壮亮、真吾:吉澤太陽、福住:小澤征悦、仁井田:橋爪功、淑子:樹木希林  ~ wiki

   

思い通りにならない人生をどう生きるか。死者がドラマを動かす、是枝監督の味

食品に賞味期限があるように人生の出来事にも期限切れがある。過去の栄光は永遠に続かない。愛の冷めた相手は追っても待っても戻ってこない。この映画は、人生の中盤になってもそのことに気づかず、終わってしまった夢を追いかけている良多(阿部寛)を主人公に、思い通りにならない人生をどう生きるかを考察している。

タイトルの「海よりもまだ深く」は、テレサ・テンが歌う「別れの予感」の歌詞に由来する。去っていく男を溺愛でつなぎとめようとする女の情念を歌い上げたもので、これがラジオから流れる劇中の場面では、樹木希林扮する良多の母親が「海より深く人を好きになったことなんてないから生きていける」という名言を吐く。人生は思い通りにならないものだが、人や物への執着を捨てれば少し楽に生きられることを、この母親は知っているのだ。しかし息子の良多には執着するものが多い。15年前の文学賞で得た小説家の肩書に執着し、自分が不甲斐なくて壊れた家庭に執着している。さらに少年時代の思い出にも。本当に海より深いのは、この男の業かもしれない ~ 映画.COMの映画評論から

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