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三菱自不正 「隠蔽体質再び露呈 日産の指摘で発覚」と『空飛ぶタイヤ』 池井戸 潤 著と

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 これはスリーダイヤモンド(三菱)のバッジを外さなければいけない不祥事ではないのかな?フォルクスワーゲンのディーゼル車の一部車種が排出ガス規制を不正が発覚したのが去年の9月。よくものうのうと日産自動車まで巻き込んでしまったね。社長は辞めざるを得ないだろうが会社の存続も危ぶまれる気がする。

 下の『空飛ぶタイヤ』は、2012年04月14日に本を読んだ感想を投稿したもののコピーなんだが、フィクションの部分が大きいと思っていた。こんなニュースに接したら、下の小説はすべて真実そのものかと思えてくる。メイド・イン・ジャパンというブランドまで壊してしまったようだ!   
 
  
三菱自不正 「隠蔽体質再び露呈 日産の指摘で発覚」
 毎日新聞 2016年4月20日 20時42分
 三菱自動車が実際より燃費を良く見せる不正行為は自社にとどまらず、供給先の日産自動車ブランドを含む計62万5000台に及んだ。今後の調査で台数はさらに増える可能性もある。三菱自は2000年代前半の「リコール隠し」で経営危機に直面して以降、信頼回復に取り組んだ。しかし提携先の日産に指摘されるまで不正をただせず、かつての「隠蔽(いんぺい)体質」を払拭(ふっしょく)できていないことを露呈した。

 不正の手口は「走行抵抗値」と呼ばれる燃費を算出するための基礎データの改ざん。走行抵抗値とはタイヤの路面抵抗や空気抵抗などを数値化したもの。カタログに載せる燃費性能は国土交通省の審査で決まるが、その基になる走行抵抗値はメーカーの届け出数値が採用される。

 国は国の施設で行う走行試験データに、メーカーから提出された走行抵抗値を掛け合わせるなどして燃費を算出。三菱自はメーカーの言い値が採用されるこの仕組みを悪用した。走行抵抗値は通常、自社の複数回の走行実験の中央値を採用するが、燃費を良く見せられるようデータを改ざん。この結果、カタログの燃費性能は実際より5〜10%高まったという。

 近年の軽自動車は維持費の安さのほか、燃費性能が魅力で自動車各社は激しい開発競争をしている。今回の不正の背景にも「良い燃費に見せようという意図があったのは確か」(相川哲郎社長)だ。三菱自は記者会見で「焦りでやったものではない」と弁明したが、同社の軽自動車の燃費性能は競合他社よりやや見劣りするだけに「現場の焦りがあったのでは」(他社)との指摘もある。

 一方、不正発覚の端緒は、軽自動車開発などで三菱自と提携する日産だった。次期車種は日産が主導で開発することが決まっており、開発の参考にと三菱自から提供を受けた車の燃費性能を計測し、カタログ上の性能に達しないことが分かった。日産は「自主的に該当車種の販売を中断する旨を販売会社に通知し、ユーザーへのサポートの検討を始めた」とのコメントを出した。【宮島寛】

  

   

内容紹介
その事故は事件だった!直木賞候補の話題作
トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。原因は「整備不良」なのか、それとも……。圧倒的エンターテインメント巨編!

内容(「BOOK」データベースより)
(上)走行中のトレーラーのタイヤが外れて歩行者の母子を直撃した。ホープ自動車が出した「運送会社の整備不良」の結論に納得できない運送会社社長の赤松徳郎。真相を追及する赤松の前を塞ぐ大企業の論理。家族も周囲から孤立し、会社の経営も危機的状況下、絶望しかけた赤松に記者・榎本が驚愕の事実をもたらす。

(下)事故原因の核心に関わる衝撃の事実を知り、組織ぐるみのリコール隠しの疑いを抱いた赤松。だが、決定的な証拠はない―。激しさを増すホープグループの妨害。赤松は真実を証明できるのか。社員、そして家族を守るために巨大企業相手に闘う男の姿を描いた、感動の傑作エンターテインメント小説。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
池井戸 潤
1963年、岐阜県生まれ。慶應義塾大学文学部・法学部法律学科卒。1988年、三菱銀行(当時)に入行。1995年、同行を退職。コンサルタント業の他、ビジネス書の執筆を手がける。1998年、『果つる底なき』(講談社文庫)で第44回江戸川乱歩賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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 9月に池井戸 潤氏の『下町ロケット』という痛快な直木賞受賞作品と出合ったが、この下敷きにこのような作品もあったのかと引っ張られた。解説には大沢在昌氏が「実際はすべて作者の生み出したフィクションだと知って驚かされた」と書かれているのでほっとする部分もあるのだが、普通に読みすすめると三菱自動車のタイヤ脱落事故と運送会社の闘いに三菱銀行、三菱重工業、三菱商事が絡んでくるお話に聞こえる。おいおいこの小説そのものが内部告発じゃないかい?と思えるようなヒヤヒヤ感だ。

 大企業とそのグループ企業の金城鉄壁とも思える建前の世界が垣間見れたような錯覚も覚えて興味深く思った。しかし、「運送会社社長の赤松徳郎」の人となりはいい。浪花節にも出てきそうな柔道もやっていた親父が何度も何度も打ちのめされる。息子の小学校のPTAの会長まで押しつけられているのが、女王蜂と呼ばれるモンスターペアレンツからも酷い仕打ちを受ける。

 ん?これはテレビ化もされてYouTubeにも分割して入っているのかな?明日にでも調べてみよう。下のYou Tubeでは社長の赤松徳郎役を仲村トオルが演じていた。ちょっとカッコよすぎないかい?(笑)


 『空飛ぶタイヤ』予告編
 

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