可愛らしいね!息子が中学、高校時代に柔道をかじっていたので、ついつい柔道には目が行く。相撲や剣道に空手もこんな風に国際化しないかな?
畳に子供たちの「輪」
毎日新聞 2016年1月12日
リオデジャネイロ市西部のジャカレパグア地区。大学構内に設けた柔道場で子供たちが鍛錬を積んでいた。壁にはポルトガル語で五輪を意味する「オリンピコ」の文字も見える。柔道の創始者、嘉納治五郎氏の肖像画を正面に、準備体操の掛け声は「イチ、ニイ、サン……」と威勢がいい。
集まった子供たちの8割はファベーラ(貧困街)に暮らし、学校に通えないことも珍しくない。柔道ブラジル男子代表の前ヘッドコーチ、ジェラルド・ベルナルデス氏(73)が2000年、スポーツの機会を提供しようと動き、現在は市内5カ所の道場で1250人が汗を流しているという。
「畳の外でも人格的に黒帯が与えられる選手を育てたい」。ベルナルデス氏の教えを受ける子供たちの背筋はピンと伸び、五輪の舞台を思い描く瞳が輝く。【藤野智成】