Quantcast
Channel: 小父さんから
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

女の気持ち:夫の日本縦断 群馬県藤岡市・佐藤康子(パート社員・57歳)/ 毎日新聞

$
0
0
写真は石川文洋「日本縦断徒歩の旅」から          

 佐藤康子さん、投稿を拝見して早速ご主人のブログを探してみましたたが、残念ながら分かりませんでした(笑)。私はご主人ほどの気力や体力はありませんが歩くのは若い頃から好きでした。

 ただリュックを背負って時々出掛ける時は、家内の「ラッキー、静かでいい!」なんて言葉を耳にしますが、本当は佐藤さんの文面にあるように「心配」と「頑張って!」の二つが同居しているのかな~なんてイメージしました。ご主人は行く先々をブログに載せられ、それを奥様と娘さんがご覧になっているなんてとても素敵ですね。那覇までの4ヶ月間、事故もなく無事達成されることをお祈りしています。有難うございました。

  

女の気持ち:夫の日本縦断 群馬県藤岡市・佐藤康子(パート社員・57歳)

毎日新聞 2015年10月08日 東京朝刊

 夫が日本縦断の旅に出てもう1カ月になる。しかも徒歩で北は宗谷岬から南は那覇まで日本海側を4カ月かけて歩くという計画だ。私も長女も何度もやんわりと反対したが、「長年の夢だ」と言い、出発した。

 私は毎日、夫のブログで計画通りに無事前進しているのを確認している。出発前は「津軽海峡を渡ったら帰ってくれば」と言ったが、いよいよ明日本州に入るそうだ。約620キロを歩いたことになる。すごいことだ。毎日30キロ前後を、雨の中でも何を思い、何を考え歩くのか、私にはとてもできない偉業だ。

 「余力あるうちに」と退職し、この縦断の計画を毎日コツコツと家事の合間(?)に立てていたのは知っていた。長女が嫁いで2人暮らしに慣れていたので、4カ月も1人で生活することが想像できなかった。寂しいというより1人で過ごすことが怖かったのだ。でも、留守中に私が不便をしないよう、快適に過ごせるよう、いろいろと家の中に手を加えているのを見て、笑顔で送り出す気持ちになった。今は無事に、少しでも長く旅を続けてもらいたいと思っている。

 夫の計画を聞いて変人扱いする人もいるが、今は誰もができるわけではないことにチャレンジする夫を応援し、誇りに思っている。

 出発前にたくさんの人に壮行会を開いてもらい、その応援に応えて総距離2773キロを事故もなく、腰痛も膝痛も出ずに歩き通せることを祈っています。お父さん、頑張って!
   

Viewing all articles
Browse latest Browse all 4329

Trending Articles