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女の気持ち:5年の歳月 奈良県田原本町・西山きよみ(主婦・65歳)/ 毎日新聞

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写真はブログロンパラ!(LONDON パラダイス)さんからお借りした      
 西山きよみさんのお気持ちなんとなく想像がつきます。私が通っている高齢者大学にご夫婦で通っておられた80代のご主人の方が昨年亡くなられ、奥様から、そのご主人の写真のトリミングや拡大にプリントを頼まれてお宅に伺いましたが、実に同じようなお話をお聞きしました。また、私の子供のいない長兄も義姉に17年前に先立たれ、2年前に85歳で亡くなりました。

 でも、文章をお読みしていて口喧嘩ばかりしている家内は、私が先に逝ったらどんななんだろう?と想像してみました(笑)。西山さんがとても羨ましいです。ちなみに私は68歳で家内は63です。西川きよみさん、素敵な投稿を有難うございました。
 
  

女の気持ち:5年の歳月 奈良県田原本町・西山きよみ(主婦・65歳)

毎日新聞 2015年08月21日 大阪朝刊

 あれから5年の歳月が流れました。私は今年6月で65歳になり、亡くなった主人の年と同い年になりました。長いような短かったような日々でした。

 最初の1年は泣いてばかりいたように思います。2年目は、これではいけないと思いましたが、何をしていいか分からず、ぼうーっと日々を過ごしていました。それでも三度の食事をいただき、眠り、主人がいないこと以外は何も変わらない生活になっていきました。

 時々、主人のことを思い出し、涙ぐむこともありますが、夢の中にちっとも出てきてくれない主人に腹を立てながら5年が過ぎました。

 主人が亡くなってから私は1人で新幹線に乗って東京に行き、はとバス観光をして、スカイツリーにも上って来ました。スカイツリーではいつも私の右側にいるはずの主人の代わりに、「ソラカラちゃん」というマスコットキャラクターのぬいぐるみを置いて記念写真を撮ってもらいました。

 パソコンも少しは打てるようになりました。旅行の計画や外出するときの電車の時間、なんでも主人にパソコンで調べてもらっていましたが、今は自分でできるようになりました。そのほかにも頑張っていろいろなことに挑戦しています。

 そして、「私もやったらできるやん!」と自画自賛しているのです。私も主人のところ(たぶん天国?だと思うのですが)へ行ったら、褒めてもらおうという下心満々です。

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