余録：「マネーピット」といえばトム・ハンクス主演の…（新国立競技場建設計画）/　毎日新聞

近代的なデザインに決定したものの、予算の倍かかることがわかり、デザインの縮小～NAVERまとめから　　　　　　　　　
　　

　　そして総理大臣の白紙に戻す会見となった！（泣）。算数が出来ない人たちが国政を預かっているのはギリシア国だけくらいに思っていたが、「日本国よお前もか？」で幕引きになるとは世界の恥さらしだな。ゼネコン（大成、竹中）の見積で予算が膨れあがるとは！と呆れてはいたが、予算を決めるのは注文者（建築主）でしょ。まあ、修正が入っただけましか～！　

　　


余録：「マネーピット」といえばトム・ハンクス主演の…

毎日新聞　2015年07月17日　00時05分（最終更新　07月17日　00時06分）


　「マネーピット」といえばトム・ハンクス主演のコメディー映画を思い出す方もおられよう。若いカップルがひどい欠陥住宅に入居して、大金を投じての修理に追われる話で、マネーピットとはお金を果てしなくのみ込む穴（ピット）である

▲この題名を聞いて今誰しも思い浮かべるのは新国立競技場建設計画のどんぶり勘定（かんじょう）だろう。工費２５２０億円は過去４都市の五輪主会場建設費の合計を上回るばかりか、この先さらに膨れ上がる恐れがある。完成後の維持費も考えれば底知れないマネーピットである

▲さてこの途方（とほう）もない計画が世人をあきれさせ、果ては怒りを呼び起こすに及んで、ようやく政府が計画見直しにつき検討を始めるという。安保関連法案への世論の逆風が吹きすさぶ中、このマネーピットが政権の支持率をものみ込んでいるのに危機感を抱いたらしい

▲きのうはデザイン選定で審査委員長を務めた建築家の安藤忠雄（あんどう・ただお）氏が記者会見し、「選んだ責任はあるが、なぜ工費が膨らんだのか、私も聞きたい」と釈明した。この問題で終始不可思議（ふかしぎ）なのは、誰が何をどう決めたのか、さっぱり責任の所在が分からないことである

▲始めたプロジェクトがマネーピットと化しても、それまでに費やした時間や資金を惜しんで打ち切れないことをコンコルドの誤りという。巨額の損失を招いたかつての超音速旅客機開発にちなんだ言葉だが、さて政府は国民の税金をのみ込んでいく穴をふさげるのか

▲仮に政府が計画を変更しても、それはそれで数々のリスクを伴う。まず必要なのは、誰が何を決めるのかをはっきりさせて責任の穴からふさぐことだ。


　　　　

　The Money Pit（マネーピット）- Trailer (1986)
　　　　　


　　　

2015.7.18　追記