菜の花と大根と油揚げの味噌汁、写真はブログ独身レシピからお借りした
女の気持ち:お買い物 福岡県古賀市・下田緑(57歳)
毎日新聞 2015年03月12日 西部朝刊
消費税が増税されてもうすぐ1年。特売や割引デーの買い物が増えた。
売り出しの日は朝から家事を手早く済ませ、いざ出発。入り口で確保したカートを押して特売コーナーへ。季節の晩白柚(ばんぺいゆ)が並んでいる。大きいだけじゃダメ。重さや香りを確かめる。よ〜く吟味し、これと決める。ずっしりと重い。
次は見切り品、いやいやおつとめ品コーナーへ。遠くから眺めつつ近づく。通りすがりの顔をして。
お目当てのバナナはあるか? トマトはどうかな? まだ寒いのでバナナは熟れているものでちょうどいい。トマトだってスープにするには十分だ。おやっ、空豆がある。高くて手が出なかったものが半値だ。少ししなびていても中の豆はきっと大丈夫。買おう。
そこへ友人のOさんが。手を伸ばしたところで目が合い、お互い照れる。
「このコーナー安いもんね」
「そうよ、節約よ」
恥ずかしがる夫とカートを残し、いつもよりさらに急いでバナナを選ぶ。
「家にもあったよ」
苦笑しながら夫が言う。
「うん、こっち先に食べるから」
「そうだね、おいしそう」
心の広い夫のため、節約した分で菜の花を買う。ほろ苦い春のおひたしは晩酌にぴったりだ。旬のものは料理下手を補ってくれる。
「お米はいいの?」と夫の声。重い物をもってもらえるからありがたい。
晩白柚(ばんぺいゆ)???リンク先のWikiを読んだらその97%は熊本県で生産されているとか。写真を見たらこのザボン、会社で実家が熊本の知人に土お産にいただいたことがあるのを思い出した。懐かしいな。
でも、この下田さんご夫妻は仲がよろしいですね。私も現役時代はそうだったのかな?今はお互いに干渉されないことをモットーにしているのでこうにはならない。「特売や割引デー」はかみさんはお得意です。また、バーコードでのレジーの打ち込みで店頭の値段と違う金額を見つけるるのも天才的です。
下田さん、私も菜の花のおひたしは大好きです。素敵な話題を有難うございました。