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映画 『悼む人』(いたむ人)

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ストーリー
坂築静人(高良健吾)は、不慮の死を遂げた人々を〈悼む〉ため、日本全国を旅している。〈悼む〉とは、亡くなった人の「愛」にまつわる記憶を心に刻みつけることだ。死者が生前「誰に愛され、愛したか、どんなことをして人に感謝されていたか、その生きている姿を覚えておく」ための静人なりの儀式は、傍からは奇異に映った。だが、この行為こそが、静人と関わった様々な人たちの「生」と「愛」に対する考え方に大きな影響をもたらし、誰もが抱える生きる苦しみに光を照らしていく。

山形のとある事故現場で静人に出会った、雑誌記者・蒔野抗太郎(椎名桔平)には、余命幾ばくもない父親(上條恒彦)がいるが、子供の頃からの確執によって、袂を分かったままだった。偽悪的なゴシップ記事を書き続け“エグノ”と揶揄される蒔野は、静人に目をつけ、取材をはじめる。

同じく山形。産業廃棄物処理場を埋め立てた展望公園で、静人と出会った奈義倖世(石田ゆり子)は、夫・甲水朔也(井浦新)をその手で殺した過去をもっていた。夫の亡霊に苦しむ倖世は、救いを求めて、静人の旅に同行する。 


 
 写真はクリックで拡大  
      ~公式サイトから~ 

   

キャスト
坂築静人 - 高良健吾、奈儀倖世 - 石田ゆり子、甲水朔也 - 井浦新、坂築美汐 - 貫地谷しほり、福埜怜司 - 山本裕典、眞島秀和、大後寿々花、佐戸井けん太、水口 - 甲本雅裕、弁護士 -堂珍嘉邦、大島蓉子、沼田響子 - 麻生祐未、沼田雄吉 - 山崎一、上條恒彦、高久保英剛 - 生島翔、比田雅恵 - 戸田恵子、尾国理々子 - 秋山菜津子、坂築鷹彦 - 平田満、蒔野抗太郎 - 椎名桔平、坂築巡子 - 大竹しのぶ

スタッフ
監督 - 堤幸彦、脚本 - 大森寿美男、原作 - 天童荒太『悼む人』(文春文庫刊)、音楽 - 中島ノブユキ、主題歌 - 熊谷育美「旅路」(テイチクエンタテインメント)、企画協力 - 文藝春秋、特別協力 - 朝日新聞社、製作 - キノフィルムズ、製作プロダクション - オフィスクレッシェンド、配給 - 東映、製作委員会 - 「悼む人」製作委員会   ~ウィキペディア~


    


映画「悼む人」予告編1

     

  


  天童荒太 著のこの原作は2011年05月31日にちょっと不思議な感覚で読んでこのブログにも載せた。芝居にもなって上演していたけどすぐに売り切れていたと思う。今日の朝一から映画館に駆け付けたが、やはり不可思議で哲学的な気がした。

 先日たまたまNHKのテレビでインタビューを受けていた石田ゆり子さんが、この本を読んで感動して、とても出演したくなり原作の天童荒太さんに手紙を書いてその役が決まったというエピソードも聞いたが、彼女は「この役をやりたい」そして「この役を演じられたら、もう女優を辞めてももいい」くらいにこの演技に情熱をかけたらしい。

 映画を見終わって、以前の自分のブログや公式サイトなどを見ていたら、映画が描きたい主題のようなものがぼんやりと浮かんできた。主人公が繰り返し、亡くなった人のことを尋ねる「誰に愛されていたでしょうか。誰を愛していたでしょう。どんなことをして、人に感謝されたことがあったでしょうか」というフレーズは意味深いことのような気がする。癌で亡くなる大竹しのぶの演技力にはすいつもながら感心した。 

  

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