写真は植物工場 伊勢菜園 g-call.comから
憂楽帳:21世紀の農業
毎日新聞 2014年07月28日 西部夕刊
1999年、「21世紀の日本」を展望する趣旨の連載で当時最先端だった「野菜工場」を取材した。太陽光代わりのナトリウムランプに照らされた、ちり一つない部屋で季節に関係なく育つサラダ菜やリーフレタス。「日本の農業はどこに行ってしまうのだろう」と書いたが、野菜工場はその後思ったほど広がらなかった。電気代などコストがかかりすぎるのが理由だ。
ところが、食の安全への関心もあって、最近、野菜工場に再び注目が集まっている。ショーケースのような「工場」を店内に併設して、採れたての野菜を「売り」にするレストランやサンドイッチチェーンまで登場した。ただ、依然としてコストがネックだ。
九州を中心に飲食店を展開する長崎県佐世保市の「庄屋フードシステム」は4年前、同市のイタリア料理店「マルゲリータ」に九州初の店舗併設の植物工場を作った(店内ではなく店舗横のプレハブ小屋だが)。天候に左右されない安定供給も狙いだったが「どうしても高くつく」とグループの他の店には広がっていない。21世紀になっても農業の基盤が太陽と土であることに変わりはない。【井上俊樹】
TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)で日本の農業事情は変化すると思われるが、日本の食料自給率って下の表の通りとても低いんだね。今、石油の輸入で窮々言っているが食料だって外国から入ってこなくなったら大変だ。TPP交渉の結果はもっともっと低くなる気がする。
小父さんに特別の妙案があるわけじゃーないが、イタリアのshinkaiさんのブログに行って下のような写真を見る度に日本は大切なことを忘れてきたんじゃーないかなとよく思う。
・・・ トスカーナ・シエナのクレーターの麦秋、 そして、アシャーノの町 ・・・の「起伏する丘に広がる麦畑の刈入れは、まさにダイナミック!!」から