400種の標本を前に、キノコ談義がつきないキノコ部の女子部員たち=神戸市東灘区の兵庫県立御影高校で〜2014、6、27毎日jp・紙面ビューアー
現代女子論:第16講 きのこ女子 野に街に、かわいさも毒も
毎日新聞 2014年06月27日 大阪夕刊
街中でキノコがモチーフになった雑貨やおもちゃをよく見かける。どうやら、キノコ好きの女子が増えているらしい。グッズを作り、野山へ分け入ってキノコの観察に走り回る「きのこ女子」の実態に迫った。【倉田陶子】
「六甲山再度公園のキノコの総種数は1300〜1400種と推定されます」。兵庫県立御影高校3年、石田初音さん(18)は14日、石川県小松市で開かれた日本菌学会第58回大会で大学の研究者らを前に発表した。石田さんは同校の環境科学部生物班(通称・キノコ部)の部長。部員らは毎年3〜11月、再度公園周辺(神戸市北区)でキノコを観察し、出現傾向や周囲の環境を分析して研究結果をまとめている。
地元のキノコ愛好家らで作る 「兵庫きのこ研究会」 のメンバーと一緒に行う定点観察会は、けっこうハードだ。生い茂った草や深く積もった落ち葉をかき分け、足場の悪い斜面をよじ登る。そう簡単にキノコは見つからない。だが、苦労するだけに見つけた時の喜びはひとしおだ。「あったー」「かわいい!」と歓声を上げ、写真撮影で盛り上がる。1年生部員の高岡まりあさん(15)は採ったキノコのひだをなで、「ふわふわして気持ちいい」と笑顔を見せた。
採取したキノコは、業者に依頼してフリーズドライ化した後、樹脂で塗り固めて標本にする。同部が作った400種600点の標本を見せてもらった。中には異臭を放つキノコもあれば、見た目が気持ち悪いキノコもある。これ、かわいいんですか? 石田さんは「キノコはそれぞれが違って個性的。人間と同じですよ」と教えてくれた。
それにしても、なぜキノコなのか。「きのこライター」の堀博美さん(42)は、「観察や採取を通じて実物のキノコ好きになる場合と、キャラクターやグッズのかわいさにはまる場合がある。もちろん両方はまる人もいます」と話す。堀さんはキノコ愛好歴20年以上。キノコ関連本の執筆やグッズ作製、観察会への参加やイベント)企画など、キノコ中心の生活だ。キノコは間口が広く、アウトドア派でもインドア派でも楽しめるということらしい。
堀さんの一番のお気に入りはベニテングタケ。「赤いかさに白いイボ、真っすぐに伸びた柄。とってもバランスのいいキノコなんです」。かさの形が丸く、赤と白のコントラストが目を引くので雑貨や文房具のモチーフになりやすく、「キノコ界のメジャーリーガー」的存在だ。
楽しそう。小父さんが最初に出会った言葉、山ガールは嬉しく、親しみを持ったね。昔は山女って言ってたもんな。ネットを見てると歴女にカメラ女子に温泉女子そして鉄子などなど女の子の方が人生の楽しみ方を知っているようだ。
現代女子論:第16講 きのこ女子 野に街に、かわいさも毒も
毎日新聞 2014年06月27日 大阪夕刊
街中でキノコがモチーフになった雑貨やおもちゃをよく見かける。どうやら、キノコ好きの女子が増えているらしい。グッズを作り、野山へ分け入ってキノコの観察に走り回る「きのこ女子」の実態に迫った。【倉田陶子】
「六甲山再度公園のキノコの総種数は1300〜1400種と推定されます」。兵庫県立御影高校3年、石田初音さん(18)は14日、石川県小松市で開かれた日本菌学会第58回大会で大学の研究者らを前に発表した。石田さんは同校の環境科学部生物班(通称・キノコ部)の部長。部員らは毎年3〜11月、再度公園周辺(神戸市北区)でキノコを観察し、出現傾向や周囲の環境を分析して研究結果をまとめている。
地元のキノコ愛好家らで作る 「兵庫きのこ研究会」 のメンバーと一緒に行う定点観察会は、けっこうハードだ。生い茂った草や深く積もった落ち葉をかき分け、足場の悪い斜面をよじ登る。そう簡単にキノコは見つからない。だが、苦労するだけに見つけた時の喜びはひとしおだ。「あったー」「かわいい!」と歓声を上げ、写真撮影で盛り上がる。1年生部員の高岡まりあさん(15)は採ったキノコのひだをなで、「ふわふわして気持ちいい」と笑顔を見せた。
採取したキノコは、業者に依頼してフリーズドライ化した後、樹脂で塗り固めて標本にする。同部が作った400種600点の標本を見せてもらった。中には異臭を放つキノコもあれば、見た目が気持ち悪いキノコもある。これ、かわいいんですか? 石田さんは「キノコはそれぞれが違って個性的。人間と同じですよ」と教えてくれた。
それにしても、なぜキノコなのか。「きのこライター」の堀博美さん(42)は、「観察や採取を通じて実物のキノコ好きになる場合と、キャラクターやグッズのかわいさにはまる場合がある。もちろん両方はまる人もいます」と話す。堀さんはキノコ愛好歴20年以上。キノコ関連本の執筆やグッズ作製、観察会への参加やイベント)企画など、キノコ中心の生活だ。キノコは間口が広く、アウトドア派でもインドア派でも楽しめるということらしい。
堀さんの一番のお気に入りはベニテングタケ。「赤いかさに白いイボ、真っすぐに伸びた柄。とってもバランスのいいキノコなんです」。かさの形が丸く、赤と白のコントラストが目を引くので雑貨や文房具のモチーフになりやすく、「キノコ界のメジャーリーガー」的存在だ。
楽しそう。小父さんが最初に出会った言葉、山ガールは嬉しく、親しみを持ったね。昔は山女って言ってたもんな。ネットを見てると歴女にカメラ女子に温泉女子そして鉄子などなど女の子の方が人生の楽しみ方を知っているようだ。