記事/アスリート交差点:なるようになる！＝サッカー・阪口夢穂　　2012年07月20日

　後半、ゴールを決め喜ぶ阪口夢穂（撮…
SankeiPhoto　

毎日新聞　2012年07月20日　東京朝刊

◇メダル取って帰りたい

　ロンドン五輪のメンバーに選ばれ、うれしさと、ホッとした気持ちがわきました。４年前、北京五輪のメンバーに選ばれた時の気持ちはあまり覚えていません。そんなに深く考えていなかったんだろうな、と思います。

　北京では準決勝に進み、メダルを取れるかなと思いましたが、４位に終わりました。４位は「もう一歩」に見えますが、３位との差は大きく感じました。他の３チームは、金メダルを目指していたのが日本との違いでした。北京の悔しさを晴らすため、その時、同じ思いをした選手たちとともに、メダルを取って帰りたいです。

　４年前と比べ、いい準備ができていると思います。これまで対戦できなかったような強いチームと試合ができたし、米国とは今年だけで３回も対戦しました。「やりすぎ」とも思っていましたけど、６月のスウェーデン遠征で１−４で完敗し、米国の底力を見ることができました。五輪前に、ああいう経験ができて良かったと思います。日本は昨年のワールドカップ（Ｗ杯）で優勝したけれど、現状の実力は世界一ではないと分かっているし、今回は本当の勝負になりそうです。

女子の主な国際大会のうち、優勝したことでＷ杯の認知度は上がりましたけど、早く敗退していたら、まだ知らなかった人もいたと思います。オリンピックはＷ杯より認知度が高く、注目もされます。結果次第で今後の日本の女子サッカーが左右されるというのは選手全員が分かっていると思います。それだけに、いい結果を残したいし、自分としてはサッカーを楽しめるように頑張りたいです。

　１８人のメンバーで年齢は下から５番目でした。「自分が引っ張っていく」とまでは思わないけれど、北京の時のように周りに引っ張られるだけではなく、しっかりやりたいと思っています。

　メダルを取るために必要なことは、たくさんあります。９０分を通し、すべて自分たちのサッカーをするというのは無理です。その中で、それぞれの選手が、自分のことではなく人のためにどれだけ走れるかがポイントになってくると思います。

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　■人物略歴

　◇さかぐち・みずほ

　１９８７年１０月１５日生まれ。堺市出身。０９年は北米セミプロ女子リーグ・Ｗリーグのインディアナに所属し、１０年からアルビレックス新潟レディース、１２年から日テレ・ベレーザ。ポジションはミッドフィールダー。０６年から日本代表に選ばれ、０８年の北京五輪で４位、１１年のワールドカップ（Ｗ杯）ドイツ大会で優勝。

　夜と昼が逆になってしんどい日々がまだ続きそうだ！だけど昨夜みたいなゲームを魅せられると、次回の決勝が午前3時すぎらしいが、またテレビ応援せざるを得ない。選手の顔も名前も澤、宮間くらいしか知らなかったのがだんだん覚えていく。

　夢穂って面白い名前だな〜と思っていたが、この子だったのか。顔と名前が結びつかなった。こうやって7月20日の意気込みを読むと次回は阪口夢穂ばかりに目がいくかな？(笑)。ガンバレなでしこ　