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テレビ映画 『皇妃シシー〜愛と哀しみの生涯』 (2009年 ドイツ、イタリア、オーストリア合作 )

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 オーストリア皇后・ハンガリー王妃(ハンガリー王妃戴冠時のエリーザベト) エリーザベト (オーストリア皇后)ウィキペディア 
  

(前編・みどころ)数奇な運命を辿った19世紀のオーストリア皇后エリザベート(愛称シシー)を美人女優クリスティーナ・カポトンディがコケティッシュに演じたミニTVシリーズ。
19世紀。バイエルン王国公女シシーは、姉ネネーの見合い相手だった母方の従兄である若きオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に見初められて結婚、16歳で皇后となるが…。美貌の皇妃シシーを主人公にした映画はロミー・シュナイダー主演の3部作が有名だが、こちらはドイツ、イタリア、オーストリア合作のミニTVシリーズで、長女のゾフィーが旅先で夭逝するまでを描く。


   『皇妃シシー〜愛と哀しみの生涯』から



(後編・みどころ)長女の死から立ち直ったオーストリア皇后シシーが、ハンガリー女王に戴冠するまでを描いた歴史絵巻。クリスティーナ・カポトンディが主演したミニTVシリーズ。
皇后エリザベート(シシー)が激動する時代に翻弄されながらも自らの意志を貫いて生きていく姿を活写した3ヶ国合作ミニTVシリーズの。シシーとの確執を深める姑の大公妃を演じるのは「マーサの幸せレシピ」「善き人のためのソナタ」で知られるドイツの演技派女優マルティナ・ゲデック。オーストリア帝国最後の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世役はドイツの美男俳優デヴィッド・ロット。ロケ撮影された各地の景観も素晴らしい。



以前にアラン・ドロンの婚約者だったロミー・シュナイダーが主演したプリンセス・シシー (1955)、 若き皇后シシー (1956)、 シシー ある皇后の運命の歳月 (1957)の三分作の内のたぶん前の二分を見ていたんだろう。その時のイメージで、なんだかお伽の国のお姫様の物語かと思って、映画を観たら、けっこう重たい。

自由に育ったシシー(後のエリーザベト オーストリア皇后)の嫁ぎ先が、ヨーロッパで強大な勢力を誇っていたハプスブルク家、フランス・ナポレオン3世の裏切り、プロイセン王国とオーストリア帝国戦争、ヴェネツィアほかの分割とイタリアへの統一とオーストリアの終焉のごとく敗戦を続けていく、そんなバックグラウンドはまるでヨーロッパの歴史の縮図のようで興味深かった。

エリザベートは、美輪明宏や宝塚歌劇団ほかで上演されているんだそうだ。こちらに明るかったらすーっと入っていけたんだがな。いや、お伽噺のつもりが、映画にはなかったがもっともっと悲劇が続いていくんだね。

物語の最初に登場するけどオーストリア皇帝とエリーザベトの姉ヘレーネの見合いの席で妹の方が見初められたということだが、シシー(エリーザベト)の実像(頭の写真)もなかなか魅力的だ。


  『皇妃シシー〜愛と哀しみの生涯』 のテレビ放送はIMAGICA BSで6月3日にまたあるようだ   


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