牧太郎の大きな声では言えないが…:産経と朝日が反対すれば
毎日新聞 2014年01月21日 東京夕刊
産経新聞と朝日新聞が正反対の意見を開陳している。と言っても「政治向きの話」ではない。
ACミランに移籍したサッカー日本代表、本田圭佑選手のファッションセンスについてである。
産経新聞は成田空港からミラノへ出発した時の本田さんの“いでたち”を次のように描写している。
黒のコートジャケットのインナーに赤いセーターを合わせ、ACミランの配色でコーディネートする。コートジャケットはイタリアの高級ブランド「グッチ」。襟を立てて羽織ると……(中略)こんなクセのあるジャケットをサラリと着こなせるのも本田選手ならではだろう……と激賞している。
ところが、朝日新聞は批判的。ミラノ服飾関係者の「彼にはスーツそのものが全く似合わない」という意見を紹介。そればかりか「サングラスと冷たい視線はYAKUZA(やくざ)のようだ」という現地新聞の“批判”を引用した。
どちらの見方が正しいのか?
正直言えば、当方はあの“銀髪”を含め「かっこ良い!」と思っている……確かに濃いサングラス、両腕の時計には、ちょっぴり違和感を感じないわけではないが……。
イタリアでも、本田選手のファッションは大きな話題で、ネット上で「是非」を問う投票が行われた。その折「マフィアだね」という厳しい意見も登場したらしい。
しかし、それは大いなる誤解である。本田スタイルを「マフィア」と思い込むイタリア人がいるとすれば、あのギャングスタイルをご存じないからだろう。
昨年、主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、モスクワへ向かった麻生太郎副総理。その“いでたち”は……中折れ帽を斜めにかぶり、襟元にファーがついた濃いネービーのコートを羽織り、おまけに淡い色のマフラーまで垂らしながら、何人ものSP、秘書を引き連れて歩く姿……一昔前のギャング映画のようだった。「どうだ! かっこイイだろう!」とご当人はご満悦の様子だったが……。
「外交・安全保障」で意見を異にする産経、朝日がそろって、子供っぽいギャングファッションを皮肉れば「ヤンチャな副総理」も少しは反省する? 「新聞の共同歩調」もたまには意義がある。(専門編集委員)
イタリアでの本田のイメージについてはどこかで読んでいたが、まさか国内の大新聞が異なる記事を書いていたとは!えっ、両腕に時計しているの?イタリア時間と日本時間でもさしているのかな(笑)。
まあ、フッションのことには疎いのでかっこいいと言えばそうかな〜と思うし、ミラノ服飾関係者がダサイと言えばそうかなーと思ってしまう(笑)。
でも本田圭佑選手はピッチ上で麻生太郎副総理は政治の舞台でかっこ良ければいいじゃない!面白い書き出しだが、ここでは牧太郎さんは麻生副総理をたしなめているのかな〜?