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卓上四季「しんとう」新島の誕生は厳然たる事実を私たちに突きつける/北海道新聞

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活発な火山噴火で西之島(奥)とつながった「新島」=26日午後、東京都小笠原村 2013.12.26 19:38 産経ニュースから    

  


2014・1・12 北海道新聞
 昨年暮れから「しんとう」が話題を呼んでいる。といっても年末恒例の東京・永田町でのドタバタ劇ではない。小笠原諸島西之島の近くに出現した「新島」だ

 ▼11月20日に確認され、日に日に成長して1カ月余りで西之島と合体した。大自然のドラマに驚嘆する。しかし「領土の拡大」を喜んではいられない。新島の誕生は厳然たる事実を私たちに突きつける。大地は動き、変貌するという事実を


 ▼4枚の岩板(プレート)の上に成り立っている日本列島は、太古の昔からさまざまに形を変えてきた。ほぼ現在の姿になったのは約1万3千年前だという。時間の長さを理解するため、地球誕生からの46億年を1年に縮めてみた

    

 ▼1月1日に地球ができて、「1万3千年前」は12月31日午後11時58分31秒ごろ。私たちが住む列島は、出来たてほやほやの状態と言ってよい。ちなみに100年前のきょう、鹿児島県の桜島で大噴火が発生。その後、流れ出た溶岩で大隅半島と陸続きになった

  
大正3(1914)年1月12日桜島が大噴火
  

 ▼この先も、天変地異が繰り返し起きるのは間違いない。それなのに政府は原発回帰に急ぎ足だ。この狭く不安定な地盤の国で、核燃料を燃やし、廃棄物を再処理し、死の灰をため込む

 ▼無謀というほかに言葉が見つからない。子々孫々、安心して暮らすには核と縁を切らねば。自然への畏れを忘れると、大地の神様が怒り「しんとう」に発する。




 年末からこっち火野正平氏が自転車に乗って旅をする「にっぽん縦断 こころ旅」の再放送をずいぶん観た。「2013年秋 火野正平 再び岩手・宮城・福島を走る」編はとても感動的だ。大震災の被災地ドキュメンタリー番組は随分見たが、火野正平氏が人々が暮らしている日常に何気なく通りすぎる東北には全く違う被災地が映し出されている。

 説明のない映像の中から感じとるあの震災と津波の大きさは、レポーターが喋りまくる被災地とは全く違うものがある。ショックが大きい。

 さて原発の議論も細川元総理の都知事選出馬によってまた大きくクローズアップされてきた。再稼働と原発廃止論議に福島の後始末はとても難しいテーマだと思う。原発廃止にとても元気のよかった大阪の橋下市長の声は聞こえなくなったが、今何て言っているのかな?

 最近の新聞によると関西電力の原発再稼働は一気に進みそうだが、企業はいざ知らず政府自民党は熟慮しているのかな?全ては安倍総理方針へヨイショしているわけ?

 震災への備え、原子力発電所の安全対策は大きな感心を持っていく必要があろう。両者ともなすすべはないのかな?だったらもっと重大だ。

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