来春の消費税増税にあわせて、財務省は一円玉と五円玉の製造を再開する。これまでも、コイン収集家向けにはほそぼそとつくっていたが、本格的に製造するのは、一円が5年ぶり、五円が6年ぶりという
▼確かに最近は両硬貨にあまりご縁がなかった。増税が再びの縁結びになるとは。財布に戻るにあたり、ご両人からは、「このたびはとんだことに…」と身を縮めてあいさつされそうだ
▼さて「コイン6兄弟」の末っ子の一円玉には、純アルミニウム製、重さ1グラムと「キホンのキ」の趣がある。が、下から2番目の五円玉の素材規定は、銅60〜70%、亜鉛40〜30%の合金(黄銅)で、あいまいな感じが否めない
▼それには訳がある。戦後の金属不足の時代には旧軍の薬きょう や弾帯、信管などの銅合金スクラップが硬貨製造に使われたためという(「日本貨幣物語」毎日新聞社)
▼手に取って図柄を確認する。表の「稲穂」「水面」「歯車」は、それぞれ農業、水産業、工業を意味している。裏面の「双葉」は、<戦争が終わって新しく民主国家になった日本を象徴しています>と造幣局の子ども向けホームページにあった
▼五円玉クン。君は「平和」と「民主主義」を体現していたのか。60年以上たっても双葉はまだ大樹に育っていない。虚仮威(こけおど)しの議員バッジを光らせるくらいなら、五円玉を胸に、それに恥じぬ政治を―。2013・12・4北海道新聞はこちら
本当に一円玉と五円玉を使う機会ってないね。自販機には使えないし、お金を出すほとんどの最低値段は10円だし。その昔どこかで聞いたけど一円硬貨を作る為には一円何拾銭のコストがいるのではなかったっけ!それが国の財政健全化(?)のためにまた必要になってきたわけか。
確か鉄道のプリペイドカード関連では、機械が1円を認識できないので値上げが10円単位になったのじゃーなかったかな?
そう言えば「一円を笑う者は一円に泣く」なんて格言や「一円玉の旅がらす」という歌もあったな〜。
一円玉の旅がらす