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水説 / 菓子業界の地殻変動=赤間清広 / 毎日新聞

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ガムとグミ。コンビニエンスストアの売り場でもグミが優勢だ=2024年9月2日午後、赤間清広撮影

毎日新聞 2024/9/4 東京朝刊 有料記事

<sui-setsu>

 快進撃が止まらない。2021年に長年君臨していた王者をかわすと、その後はぐんぐん差を広げている。ファンも新顔に夢中だ。

 スポーツの話ではない。栄枯盛衰が激しい菓子業界で起きた歴史的な地殻変動のことである。

 王者から陥落したのはガム。国内市場はこの20年で6割減となり、「キシリッシュ」「キスミント」といった一世を風靡(ふうび)した名作が次々と終売に追い込まれた。

 タブレット菓子の登場など市場の多様化に加え、新型コロナウイルス禍で「吐き出して捨てる」ガム離れに拍車がかかった。

 ガムを販売額で逆転したのがグミだ。コンビニエンスストアなどでは売り場の一等地を占める。グミは果汁などをゼラチンで固めた菓子。1900年代初頭、ドイツで誕生した。

ガムとグミの販売額推移 

 欧州のグミは総じて硬い。子供のアゴや歯を鍛える目的で買い与える親が多いかららしい。

 これに目をつけたのが明治だ。同社の主力はチョコレート。夏場に強い商品を探していた。

 食感などを日本風にアレンジし80年に発売したのが、国内初のグミ「コーラアップ」だ。

 「ただ、日本ではなじみの薄い食感だったこともあり、当初はかなり苦戦したようです」

 こう話すのは、明治でグミのマーケティングを担当している福島浩介さん。

 テスト販売の結果は思わしくなかったという。それでも、あきらめず、取引先にグミの魅力を説明し続けた。

 それが実を結んで売り上げが伸び、82年には全国販売にこぎつけた。88年には新商品「果汁グミ」を投入。人気に火がついた。グミはいろいろな形を作れるうえ、味付けや食感も自在にアレンジできる。これが魅力の一つだ。

 「それに加えて」。福島さんが続けた。「グミが売り場に並ぶと元気が出るとよく言われるんです。閉塞(へいそく)感が漂うコロナ禍という時勢にマッチしたのかも」

 コンビニに並ぶ総商品数は約3000品目。毎週100前後の商品が入れ替わり、菓子だけに絞れば、さらに棚の確保はし烈だ。

 中でもグミは各社が続々と新商品を投じる激戦区。生き残るのは容易ではない。

 それでも、グミの元祖は今でも健在だ。8月27日には、強いかみごたえを実現した「コーラアップ ザ ハード」が登場した。

 9月3日は「グミの日」だった。ライバルはひしめいている。ガムも虎視眈々(たんたん)と復権を狙う。まさに菓子の戦国時代だ。その動向から目が離せない。(専門記者)

※「グ(9)ミ(3)」と読む語呂合わせからだとか。



 
 我が家には新しい駄菓子がいつもあるのだが、よく口にしているゼリーとグミは別物だろうか?菓子を自分で買ったことがないのでよく分からない。

 昔は、確かにガムはよく口にしていたな。MLBの野球選手などはプレイしながらも口を動かしているのはチューインガムだと思うが、そう言えば最近身の回りでガムを噛んでいる人は見かけなくなったね。私も現在は歯にからめつくので全く口に入れなくなった。多分年寄りはみんなそうだろう(笑)。

 そうか、巷ではガムvsグミ戦争が巻き起こっているのか!ゼリーは番外なのかな?いや近くのスーパーのゼリーの棚はよく空っぽになっているらしいけど(笑)。

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