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余録  /  昨今の記者会見では、ノートやメモ帳の代わりに… / 毎日新聞

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デジタル化が進み、記録はキーボード入力が大勢に 

毎日新聞2024/8/16 東京朝刊

 昨今の記者会見では、ノートやメモ帳の代わりにパソコンで記録するのが大勢となった。たまにスマートフォンで入力する姿も見かける。いまだにペンとノートの筆者など、少し肩身が狭い

▲ペーパーレス化で筆記具の売れ行きは右肩下がりかと思いきや、ボールペン市場は堅調だ。国内出荷量は昨年までの10年間で2割近く増えた。中でも輸出は数量で24%、金額だと54%の伸びだ。円安もあるが、付加価値の高い製品が売れているのだろう

アジア諸国に輸出するボールペンの検査。国内でも戦後まもなく、生産が始まった=1948年撮影

▲日本のメーカーは研究開発志向が強い。なめらかな書き味に磨きをかけ、消せるインクなど新たな技術で市場を開拓してきた。扱いやすい形状や素材の探求も続く。米欧や中国で需要が高まり、訪日外国人の土産としても人気だ

▲「ペンが個性を表現する手段になってきた」。そう話すのは、三菱鉛筆で約30年にわたってインクを開発してきた竹内容治さんだ。デジタル化で手書きは減ったが、温かみのある伝達手段として見直されているという。発色や軸のデザインへの消費者のこだわりは強い

▲今のようなボールペンの登場は1943年。ハンガリーの校正記者が、新聞用の乾きやすいインクの利用を思い立ったのがきっかけだ。ペン先の球体などに精巧さが求められ、自力で生産できる国は意外と少ない

▲利用者に寄り添って改善を重ね、手ごろな価格で製品を提供する。そんな日本流ものづくりの面目躍如といったところか。産業の裾野の広さを物語るかのような、ペン売り場の品ぞろえである。



 昨日、急ぎでハガキを1枚ボールペンで書いて投函したが、我ながら字の下手なこと!丁寧に書いたらけっこう褒められてきたのに(泣)。今、キーボードでこうして文字を打つ生活がほとんどなので漢字も忘れ、書き順なんて全く分かった者ではない(笑)。

 キーボードもブラインドタッチ(キーボードのキーを見ずにタイプすること)とうとう覚えずにワンフィンガー(1本指で打つ)のままだ。記事の最初にに書いてある「記者会見でのスマートフォン入力」なんて神技としか思えない(笑)。

 これはこれは、我が国のボールペン文化の為に、来年の年賀状くらいからボールペンでの手書きをはじめるかな。2枚目のボールペンの検査の写真を不思議な気持ちで見ていたら、私が生まれた翌年のものだった(笑)。

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