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追悼 阪神淡路大震災 1.17

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東遊園地に浮かび上がった灯籠の「ともに」の文字=神戸市中央区で2024年1月17日午前5時47分、長谷川直亮撮影

阪神大震災29年 / 2024/1/17 06:00 MAINICHI PHOTOGRAPHY

毎日新聞 2024/1/17 06:15

 6434人が亡くなった1995年の阪神大震災から29年を迎えた17日、兵庫県内の各地で追悼行事が営まれた。犠牲者を悼み、防災への誓いを新たにするとともに、能登半島地震の犠牲者にも祈りをささげた。

 神戸市中央区の東遊園地では早朝、市民団体などが主催する「1・17のつどい」が開かれ、午前5時46分の震災発生時刻に合わせて参加者が黙とうをささげた。能登の被災者へ「ともに助け合おう」という思いも込め、灯籠(とうろう)をともして「ともに」の文字が描かれた。

 母富代さん(当時44歳)を亡くし、児童養護施設で育った鈴木佑一さん(34)=神戸市須磨区=が遺族を代表し、「震災後に多くの素晴らしい方々に出会い、支えられた。その人たちに感謝して、少しでも恩返ししていくために生きていく」と追悼のことばを述べた。

 続いて、久元喜造市長が「能登半島地震で亡くなられた方に哀悼の意を表し、被災者にお見舞いを申し上げる。震災の経験を生かし、全力で支援活動を進めていく」と語った。

 
竹灯籠の前で涙を流す西村和美さん(51)。自宅で被災し、自身の家族は無事だったが、友人や知人には家族を失った人もおり「生き残った罪悪感を感じていた」という。「普通の暮らしがあの一瞬で変わってしまった。震災さえなければ。記憶喪失になりたいとずっと思っていた」というが、29年目に初めて追悼会場を訪れ、「私は行かされている。亡くなった人の分まで生きることが大事だとやっと思えるようになった」=神戸市中央区で2024年1月17日午前6時15分、久保玲撮影


阪神大震災から29年。朝焼けの中、東遊園地には灯籠で「ともに」の文字が浮かび上がった=午前6時32分、長谷川直亮撮影


阪神大震災から29年の朝、「1・17のつどい」で発生時刻に合わせて祈る人たち=午前5時46分、滝川大貴撮影


阪神大震災から29年となった神戸市。追悼会場の東遊園地には「1995 ともに 1・17」の文字が浮かびあがった。=午後5時30分、本社へりから

 
阪神大震災から29年の朝、「1・17のつどい」で竹灯籠に火をともす人たち=午前5時26分、滝川大貴撮影


「慰霊と復興のモニュメント」を訪れ、銘板にさわる女性=神戸市中央区の東遊園地で、午前7時17分、長谷川直亮撮影


「1・17のつどい」で火が灯され「がんばれ」と書かれた竹灯籠=午前6時、滝川大貴撮影


阪神大震災から29年の朝、「1・17のつどい」で涙を流す女性=午前6時14分、滝川大貴撮影

 私は明石市に住んでいるので大きな被害は受けなかったが、1週間後くらいに上司と職場で会ったら、「両親の火葬をやっと済ませて、車で骨壺二つを持って、近畿に住む親せきの家を数軒渡り歩いていた」と聞いたことや、職場の同僚は「家族5人で避難所に居たが、全く食べる物がなく、数日後おにぎりが三つ配給されて、子供3人が食べたが、その様子を見て自分のお腹も満たされた気持ちになった」と話していたことを思いだした。

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