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余録 / 書店の一角に日記や手帳が並んでいる… / 毎日新聞

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女性客が7割を占める渋谷ロフトの手帳売り場=2017年9月11日、銅山智子撮影

毎日新聞 2023/12/29 東京朝刊

 書店の一角に日記や手帳が並んでいる。選ぶ人の横顔に新年を待つ気持ちを重ねる。「日記買う」「手帳買う」は歳末の季語。仲畑流万能川柳にこんな句を見つけた。「新手帳うれしい予定をまず入れる」(新潟・空夢)

▲高橋書店の「手帳白書2024」によると、デジタル全盛の時代でも紙の手帳は根強い人気がある。物価高の今年は出費を抑えるために使ったり、対面での活動が戻る中、移動時間を含めた予定管理に活用したりする例が目立ったという

カード式のカタログで閲覧したい手帳を選びスタッフに告げると、ファイルボックスから現物を出してくれる。手帳の撮影や詳細なメモは控えるのがルールだ=東京都渋谷区代々木の「手帳類図書室」で2023年12月24日、元村有希子撮影

▲寄贈された手帳を保管・公開している私設の「手帳類図書室」を訪ねた。収集家の志良堂正史(しらどう・まさふみ)さん(43)が約10年かけて集めた1800冊近い手帳の一部を、有料で閲覧できる

▲空白の多い20代男性会社員の手帳に「なんか青春です」と1行。何があったのだろう。美大生の就活記録、女子高生のカラフルな手帳は楽しげ。ギャンブラーの10年日記は7年目、体調不良の記述で途絶えている。顔も知らぬ誰かの人生に思いをはせた

▲「他人に見せない前提で書くからこそ面白い。文字のくせ、筆圧などから心境も推測できる。名もない普通の人々の生きた記録ですが」と志良堂さん。希望も失望も不謹慎な願望も手帳には打ち明けられる。書き込むことで人は自分と向き合う

▲そういえば岸田文雄首相も手帳派らしい。「岸田ノート」と呼ばれる小さな帳面を胸ポケットに常備し、国民の批判や要望を書き留めていることが話題になった。この年末、じっくり読み返してはどうだろう。

 最後に落ちがあるコラムは楽しいね。ひとりで笑ってしまった。

 私は電子手帳も使ったことあるが、現在はスマホは離せないのだが、断然「手帳主義」です。何を書いているかって?病院の予約だらけです(汗)。

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