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余録 / 論語の「過ちては則ち、改むるに憚ることなかれ」は…/ 毎日新聞

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記者会見する岸田文雄首相=首相官邸で2023年8月4日午後6時29分、竹内幹撮影


毎日新聞 2023/8/5 東京朝刊

 論語の「過ちては則(すなわ)ち、改むるに憚(はばか)ることなかれ」は、間違いに気づいたらすぐに是正するよう、心構えを説いた言葉だ。政界では1994年に当時の細川護熙首相が消費税率の引き上げ構想を唐突に公表した際、武村正義官房長官が翻意を促すために使ったとされる。30年近く前の騒動を引き合いに出さねばならぬのは、政治家が非を認めたがらない表れだろうか

▲さて、現行の健康保険証を来年秋に原則廃止し、マイナンバーカードと一体化することを巡る混乱である。カードに関するミス続出で高齢者や医療関係者らの不安が高まり、岸田文雄首相も再検討に乗りだし延期説も浮上した。だが結局、4日の記者会見では延期に踏みこまなかった

▲首相はカードが無い人全員に保険証に代わる資格確認書を発行し、最大5年使えるようにすると説明した。だったら、保険証を存続すればよさそうなものだ

▲問題は安全性だけではない。なぜ、わずか1年余りで保険証を廃止するのか。医療を人質に取ったカード取得の実質強制ではないかと、国民は疑っている

▲方針転換に至らなかったのは、「6月に成立したばかりの法律をすぐに改正できない」との理由からともいわれる。過ちに気づきながらのメンツ優先ではないか

▲首相は今後の延期判断にも含みを持たせた。小手先の対応を繰り返しても国民の不信は解消しない。「小人(しょうじん)の過つや、必ずかざる(言い繕う)」「過ちて改めざる、これを過ちという」。やはり、論語にある教えだ。

 昨夕は会見を半分ほど聞いていたが、何も話していない気がした。今後の取り組みへの姿勢など、マイナンバーカードを新たに導入する時の説明みたいだった(笑)

 アメリカのスタイルで安倍元総理が始めた会見方法なのか?ただただ両脇のプロンプターを読むだけ。あれでは国民に気持ちは伝わりませんよね。

 「カードが無い人全員に保険証に代わる資格確認書を発行し、最大5年使えるよう・・・」だったら、保険証を存続すればよさそう。野党の誰かも言っていたけど、またそれだけ余分な費用もかかるだろうと。このような子供だましみたいな政策では支持率回復にはならないだろうと私は思った。

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