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熱血!与良政談 「ガーシー議員」生んだ罪=与良正男  / 毎日新聞

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毎日新聞 2023/3/15 東京夕刊 有料記事

 当選後、一度も国会に出席しなかった政治家女子48党(旧NHK党)のガーシー(東谷義和)参院議員が除名された。

 多数派の横暴によって少数派が弾圧・排除された戦前の歴史を踏まえ、かねて「除名は極力、避けるべきだ」と言ってきた私も、やむを得ない処分だと考えている。

 ただし「これで一件落着」と済ませてはいけない。なぜ、こんな議員を登場させてしまったのか。改めて考えてみる必要がある。

 2019年7月。近づく参院選を前に、毎日新聞が実施した事前世論調査結果が出た時の衝撃を思い出す。立花孝志氏が率いるNHK党が1議席を獲得する可能性を調査は示していたからだ。

 当時、同党は地方議会に進出してはいたものの、参院選で、その動向を詳しく報じる新聞・テレビは皆無に等しかった。にもかかわらず、この数字。私の「常識」が覆る日でもあった。

 実際に同党は1議席を獲得して立花氏は参院議員となった。そして昨夏の参院選。ガーシー氏は28万票余を集め、同党の比例代表候補トップで当選した。

 もちろん、「ともかく面白そうだから」と投票した人もいただろう。既存政党に対する不信感をぶつけた人もいるはずだ。新聞・テレビに比べ、ネットの影響力が大きくなった結果でもある。単純に「投票した有権者が悪い」と結論づけるわけにはいかない。

参院本会議終了後、除名となった政治家女子48党のガーシー氏の氏名標を取り外す職員=国会内で2023年3月15日午前10時51分、竹内幹撮影
 
 私たちが今回、まず自覚すべきなのは、民主政治下の選挙とは、常にこんな議員も生む可能性があるという点ではないだろうか。

 これまでも「国民に名前がよく知られているから」と政党が擁立して当選し、確たる実績を残せなかった議員は多数、いた。

 しかも政界では最近、「選挙で勝てば全てが正しい」と言わんばかりの「選挙至上主義」がはびこっている。ガーシー氏は「当選しても海外で政治活動をする」と公約して当選したのだから、どこが悪いという言説も、なおある。

 その一方で、続いているのが深刻な低投票率だ。「ガーシー氏に投票した人と、投票に行かなかった人。どちらが罪深いか」と問われれば、私は答えに窮するのだ。

 とかく、ポピュリズム(大衆迎合)に陥りがちな民主政治の落とし穴である。多くの有権者が今後、そうしたリスクも熟慮しながら1票を投じるきっかけになれば……と願う。(専門編集委員)

 私はこの「事件!」をずっと無視し続けていたけど、税金が幾ら彼の為に使われたか知らないが、与良 さんが言われるように「『ともかく面白そうだから』と投票した人もいただろうし、既存政党に対する不信感をぶつけた人もいるはず」かも知れないね。専制政治がいいいなんてもちろん思わないが、国政の場を遊びの場と履き違えるような輩はどんどん排除していって欲しいね。

 ネット世界に制約をかけたら専制政治になるだろう。だけどネットは、培われてきた日本の常識的価値基準を骨抜きにするような力を持っているところが怖い!与良正男 さんを支持します。

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