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維新の足元で進む「木を切る改革」 1万本伐採計画に住民猛反発 / 毎日新聞

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大阪市の「安全対策事業」で伐採された街路樹=2022年12月撮影(提供写真)

維新の足元で進む「木を切る改革」 1万本伐採計画に住民猛反発

毎日新聞 2023/2/12 08:30 有料記事   抜粋

 それは、突然の通告だった。閑静な住宅街の駅前通りにあるイチョウ並木(計20本)の幹にテープで留められた1枚の白い紙。「この木は撤去を予定しています」と記されていた。予定はわずか2週間後。張り紙で初めて伐採を知らされた住民女性(34)は「なんで急に……」と困惑するばかりだった。

 イチョウ並木は、女性が暮らすマンション(大阪市東住吉区)近くにある。秋になると鮮やかな黄色に染まり、毎年楽しみにしていた。撤去を予告してきたのは、木を管理する市だ。電柱や電線、道路標識の妨げになることが理由という。だが、女性の目にはそれほど邪魔には見えない。市に撤回を求めたものの、年の瀬にイチョウは根元から切り倒された。

 市が街路樹の撤去を始めたのは2022年夏から。さらに大阪城公園など各地の公園樹を含めて計約1万本を24年度にかけて撤去するとしている。だが、これに住民が反発。地域政党「大阪維新の会」の市長の下で進む事業であることから、SNS(ネット交流サービス)上では維新の「身を切る改革」になぞらえて「木を切る改革」と批判されている。

 市は地域の安全を考えたものだと強調する。それなのに住民の不満は高まっている。この「ズレ」は何なのか。その正体を追い掛けた。

政令市で4番目、意外に多い樹木数

 緑地が少なく「コンクリートジャングル」とも呼ばれる大阪市だが、木の数は意外と多い。全国20政令市で面積は4番目に狭いのに、街路樹(高木)の数は上から4番目の約11万本に上る。

 これは1964年に「緑化百年宣言」を出して植樹に力を入れたためだ。一方、それから半世紀以上が経過し、腐敗による倒木の危険が増えた。市に寄せられる苦情は年間2000件を超えた。18年の台風21号では約8400本の木が倒れ、災害対策の面でも対応が急がれていた。


伐採前、街路樹が並ぶ大阪市西区の土佐堀通り沿い=グーグルストリートビューより(2022年9月時点)

 市が「安全対策事業」と銘打ち、木の撤去を始めたのは18年度から。20年度までに街路樹9000本を取り除いている。市は必要に応じて植え替えるとも説明するが、元の姿と同じように植樹された木は全体の6割にとどまる。住民の抗議が目立つようになったのは22年度からだ。その理由について、市関係者は「将来的に危険となる木を今年度から撤去対象にしており、『なぜ切るのか』という思いが住民には強いのかもしれない」と語る。


大阪市の「安全対策事業」で道路左側の街路樹が撤去された西区の土佐堀通り沿い=2023年2月8日午後3時2分、松本紫帆撮影

後、サブタイトルは
「伐採ありき」と疑いの目も
 例えば予算の問題だ。・・・

住民が突き付けた樹木医の見解
 不信感を増大させた市の落ち度もある。・・・

「非公表」から一転した市の対応
 スピード感を重視する市は、通告文を張ってから数週間の短期間で撤去を始めている。・・・暮らしと安全のはざまで「改革」の進め方が問われている。【松本紫帆】
等々と続きます。

 行政って難しいね~。果たして国の発展って「コンクリートジャングル」の都市化なのか、「緑化百年宣言」か「安全対策事業」なのか?どれも政策を打ち出した時は間違ってはいないのだろう。いやはや、こんな記事を目にすると郊外の緑の多いところで暮らしていて良かったとつくづく思うね。果たして、みなさんなら便利さを取るか、不便でも空気がきれいな緑多き所に住むか?『どうする家康』じゃーなかった、『どうする老後は?』

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