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思いやる心が惨禍を防ぐ 「できるかな」高見のっぽさんの言葉 大人が子をだます戦争の愚 / 毎日新聞

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 ノッポさんって88歳なんだって。驚いた!今42歳の息子が幼児の頃、お気に入りだったようだ。どうやったら、体も心もこんなに若くていられるんだろう。いやはや尊敬しますね。


思いやる心が惨禍を防ぐ 「できるかな」高見のっぽさんの言葉 大人が子をだます戦争の愚


毎日新聞 2022/8/13 東京夕刊 有料記事  抜粋

会いたい人がいた。NHKの工作番組「できるかな」(1970~90年)で活躍した「ノッポさん」こと高見のっぽさんだ。チューリップハットにサスペンダー姿。そのノッポさん、言いたいことがあるという。戦後77年の夏、ロシアによるウクライナ侵攻が続く。ノッポさんの言葉に耳を傾けた。

「国のために犠牲に」なんて冗談じゃない
 「あっ! ノッポさんだ!」。思わず叫びそうになった。じーん。ちょっと感動。でも、足元がおぼつかないように見える。
「実は3年前、おちびさんと遊んでいて足の骨を折って、入院したんです。怠けて食欲もなかったから10キロもやせたけど、今は体重も戻って、もう大丈夫」。そう言うと、椅子に腰掛けながら軽快なステップを披露。88歳になるが、元気そのものだ。

 「♪できるかな できるかな ハテハテフム~」

 こんな曲で始まる「できるかな」。一言もしゃべらないまま、ゴン太くんと2人で工作の楽しさを子どもに伝えた。だが自身の幼少時は楽しいことばかりではなかった。

生まれたのは1934年。前年、日本は国際連盟から脱退、孤立の道を進もうとしていた。父・嘉一さんは芸人だったが、後に生活のため東京・向島で軍需工場に勤める。太平洋戦争の戦禍が激しくなると、一家は岐阜市近郊へ疎開。そこで約900人が犠牲になった岐阜空襲(45年7月)に遭遇する。

 自宅から約4キロ先の岐阜市上空が真っ赤に燃え、空襲警報が鳴った。庭の池を干して作ったという防空壕(ごう)代わりの岩間に身を潜めた。【稲垣衆史】



高見のっぽ(たかみ・のっぽ)さん
 1934年、京都市生まれ。俳優、作家、歌手。NHK「なにしてあそぼう」「できるかな」に出演。フジテレビの子ども番組「ひらけ!ポンキッキ」の構成作家としても活躍。著書に「夕暮れもとぼけて見れば朝まだき―ノッポさん自伝」「ノッポさんの『小さい人』となかよくできるかな?」など。

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