輪島塗の粋を集めて制作された地球儀=石川県輪島市で2022年4月2日午後3時15分、深尾昭寛撮影
毎日新聞 2022/4/21 東京夕刊 有料記事 抜粋
輪島塗で地球の夜景を表現した大型地球儀「夜の地球 Earth at Night」が完成した。国の重要無形文化財保持団体「輪島塗技術保存会」(小森邦博会長)が制作した。「世界を俯瞰(ふかん)で捉えることで、対立や分断を超えて他者に思いを巡らせてほしい」との思いで作り始めたが、くしくもその完成はロシアによるウクライナ侵攻と時期が重なった。
「すごいなあ」。4月初旬、新年度に入って初めての週末。石川県輪島漆芸美術館(同県輪島市)の一角で来館者が感嘆の声を上げた。人々を魅了していたのは、高さ・幅ともに約1・5メートル、球体の直径1メートルの巨大な夜景地球儀だ。黒光りする漆塗りの球体に、人が暮らす地点が金箔(きんぱく)や金粉で光の粒のようにあしらわれており、「人工衛星から地球を見ているようだ」と感心する人も。
地球儀の周りには、東京など世界4都市を表す蒔絵パネルも展示されている=石川県輪島市で2022年4月8日午後2時38分、深尾昭寛撮影
会場内には、他に東京など世界4都市を蒔絵(まきえ)で描いたパネルも展示されている。
輪島塗のルーツは室町時代にさかのぼり、江戸時代には西回り航路の整備により販路を全国に拡大。明治以降も他の地域から職人を呼び込み技術発展を図ってきた。しかし、近年はプラスチックといった安価な製品に押されるなどしており、輪島市によると生産額は約30年前には180億円だったが、ここ数年は6分の1程度にとどまる。
平和や多様な価値観の許容といったメッセージを込めた地球儀。保存会の小森会長は「漆の黒を生かして夜をどう表現しようかと取り組んだ。人々の営みを感じてもらえれば成功だと思う。現在の地球はこうだったと100年後にも語り継げるものになってくれれば」と期待する。【深尾昭寛】
時代と不思議な巡り合わせですね。ただでさえ、地球の明日は暗くなって来ているというのに・・・。廃プラスチックによる海洋汚染に地球温暖化などなど地道な目標を掲げていたが、プーチンのちゃぶ台返しで暗黒の時代が到来してきたようだ!
ヨーロッパの王侯貴族の蔵から日本の美がいろいろ見つかったテレビをよく見るが、輪島塗も欧米で見直してくれないかな?中国にも資産家がたくさん居ると思うけど・・・。
毎日新聞 2022/4/21 東京夕刊 有料記事 抜粋
輪島塗で地球の夜景を表現した大型地球儀「夜の地球 Earth at Night」が完成した。国の重要無形文化財保持団体「輪島塗技術保存会」(小森邦博会長)が制作した。「世界を俯瞰(ふかん)で捉えることで、対立や分断を超えて他者に思いを巡らせてほしい」との思いで作り始めたが、くしくもその完成はロシアによるウクライナ侵攻と時期が重なった。
「すごいなあ」。4月初旬、新年度に入って初めての週末。石川県輪島漆芸美術館(同県輪島市)の一角で来館者が感嘆の声を上げた。人々を魅了していたのは、高さ・幅ともに約1・5メートル、球体の直径1メートルの巨大な夜景地球儀だ。黒光りする漆塗りの球体に、人が暮らす地点が金箔(きんぱく)や金粉で光の粒のようにあしらわれており、「人工衛星から地球を見ているようだ」と感心する人も。
地球儀の周りには、東京など世界4都市を表す蒔絵パネルも展示されている=石川県輪島市で2022年4月8日午後2時38分、深尾昭寛撮影
会場内には、他に東京など世界4都市を蒔絵(まきえ)で描いたパネルも展示されている。
輪島塗のルーツは室町時代にさかのぼり、江戸時代には西回り航路の整備により販路を全国に拡大。明治以降も他の地域から職人を呼び込み技術発展を図ってきた。しかし、近年はプラスチックといった安価な製品に押されるなどしており、輪島市によると生産額は約30年前には180億円だったが、ここ数年は6分の1程度にとどまる。
平和や多様な価値観の許容といったメッセージを込めた地球儀。保存会の小森会長は「漆の黒を生かして夜をどう表現しようかと取り組んだ。人々の営みを感じてもらえれば成功だと思う。現在の地球はこうだったと100年後にも語り継げるものになってくれれば」と期待する。【深尾昭寛】
時代と不思議な巡り合わせですね。ただでさえ、地球の明日は暗くなって来ているというのに・・・。廃プラスチックによる海洋汚染に地球温暖化などなど地道な目標を掲げていたが、プーチンのちゃぶ台返しで暗黒の時代が到来してきたようだ!
ヨーロッパの王侯貴族の蔵から日本の美がいろいろ見つかったテレビをよく見るが、輪島塗も欧米で見直してくれないかな?中国にも資産家がたくさん居ると思うけど・・・。