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映画『武士の家計簿』2010年公開 / BSP

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見どころ
磯田道史原作のベストセラー「武士の家計簿『加賀藩御算用者』の幕末維新」を、森田芳光監督が映画化した異色時代劇。代々加賀藩の財政に携わり“そろばんバカ”と呼ばれた下級武士が、妻の支えを得ながら一家、そして藩の財政を切り盛りしていく姿を描く。先行き不透明な現代にも通じる、幕末維新の激動の時代をたくましく生き抜いた主人公一家の姿が胸を打つ。

あらすじ
会計処理の専門家、御算用者として代々加賀藩の財政に携わってきた猪山家八代目の直之(堺雅人)。江戸時代後期、加賀百万石とうたわれた藩も財政状況は厳しく、加えて武家社会には身分が高くなるにつれ出費も増えるという構造的な問題があった。直之は、家財道具を処分し借金の返済にあてることを決断し、猪山家の人々は一丸となって倹約生活を実行していく。~ シネマトゥデイから


  良かった、良かった!この映画、公開されてすぐに劇場で観た。全体を知っている今、テレビで観ていると加賀藩もさることながら、主人公一家の家計が火の車であることを知ると、主人公は、親族を集めての嫡男の成之の4歳を祝う宴に出す鯛を、紙に鯛の絵を書いた睨み鯛ですませ、不満を漏らす両親に借用書を叩きつけて説得,家財道具を質入れすることで質素倹約に努め、猪山家を立て直す姿がコミカルに描かれている。そんな様子が、私の両親が悠々自適の生活から終戦でどん底に落とされた姿が浮かんでダブってしまった。ボヤボヤしていると借金大国そのものの我が日本国も破綻するのじゃーないのかい?

 他の作品でも好きだった森田芳光監督(61歳没)が10年前に急性肝不全で亡くなられたことを今知った。ご冥福をお祈りします。




武士の家計簿

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