「聞き上手」でも臭いものに蓋をするのは同じ?(10月14日、記者会見) Eugene Hoshiko/REUTERS
<自民党が野党に対するデマを広める目的で、この匿名ツイッターアカウントを利用していたとすれば、河合克行元法相が対立候補を貶める架空ブログを業者に書かせていたことに匹敵する事件だ>
Newsweek 2021年10月16日(土)14時41分
岸田首相はDappi疑惑を放置して衆院選を戦うのか
10月9日、オーストリアのセバスティアン・クルツ首相が、自分に有利な報道を流すようマスメディアを買収していた疑惑が発覚し、辞任した。一方、日本でも、ある企業が運営するSNSアカウントが、政権与党と通じて野党や野党議員に対するデマを流したり誹謗中傷をおこなっていたりしていたという疑惑が持ち上がっている。
マスコミを買収して自分に有利な世論調査結果を報道させる
クルツ首相は、2017年に当時31才で首相に就任し、極めて若い国家指導者として話題になった。所属政党の国民党は中道右派政党だが、クルツは極右政党である自由党のお株を奪うような移民排撃の右派ポピュリズムによって人気となり、一躍リーダーとなったとみられていた。
しかし、ここにきて彼が首相に就任する前の2016年から2018年にかけて、クルツが自分に有利な世論調査報道を行うよう大手マスコミに持ちかけ、後日、その謝礼として公金が支払われていたという疑惑が持ち上がった。クルツはこれを否定しつつも、連立パートナーの緑の党の要求もあって「混乱を招かないため」という理由で辞任を選択した。
TwitterアカウントDappiをめぐる疑惑
一方、日本ではDappiというTwitterアカウントを巡って疑惑が持ち上がっている。このアカウントは、専ら野党議員をデマや中傷を交えながら攻撃するアカウントとして知られており、多くのフォロワーを抱えていた。
Dappi人気の理由の一つは、たとえば国会中継に対して、資料も交えながら随時コメントを行うという速報性にあった。それは国会での質疑に関して事前に情報を得ていなけば難しいもので、また投稿時間が平日のオフィスアワーに限られていたことから、Dappiは何らかのかたちで国会の情報を入手可能な「法人」なのではないかという説は昔からあった。
2020年7月、内閣情報調査室は「Twitterにおける「Dappi」なるアカウントについて、内閣情報調査室が有する一切の文書」の開示請求に対して、「存否を明らかにしない」と回答し、その理由は「本件対象文書の存否を明らかにした場合、(中略)当室が行う業務の適正な遂行に重大な支障を及ぼすおそれがあり、ひいては我が国の安全が害されるおそれがある」からであるとした。単に不存在とするのではなく、暗に内閣情報調査室との関係を匂わせるような文言に、疑惑はいっそう深まっていた。
次のページ Dappiの正体は、自民党と取引のある法人・ステルス政治工作の怖さ
次の次のページ 疑惑を解明し、公明な選挙を
またも、政治関連?の記事に目が止まった!(笑)。今日の報道特集 - TBSテレビをぼーっと見ていたら、Dappiのツイッターがなにやら怪しい・・・?というのでDappiって検索したらNewsweekに載っているじゃーないか!ひょっとしたらTBSと情報を共有しているような?全く知らなかった「河合克行元法相が対立候補を貶める架空ブログを業者に書かせていたことに匹敵」なんてまるで米大統領選の中傷合戦みたいなことが日本でも実施されていて、かつ衆議院選挙でも行われているとするならば、アメリカ並みの低レベルだよね。あ~あ、なんという体たらくだ。マスメデイアさん不正なSNSをとことん取材するのも大事な仕事ですよ。!
<自民党が野党に対するデマを広める目的で、この匿名ツイッターアカウントを利用していたとすれば、河合克行元法相が対立候補を貶める架空ブログを業者に書かせていたことに匹敵する事件だ>
Newsweek 2021年10月16日(土)14時41分
岸田首相はDappi疑惑を放置して衆院選を戦うのか
10月9日、オーストリアのセバスティアン・クルツ首相が、自分に有利な報道を流すようマスメディアを買収していた疑惑が発覚し、辞任した。一方、日本でも、ある企業が運営するSNSアカウントが、政権与党と通じて野党や野党議員に対するデマを流したり誹謗中傷をおこなっていたりしていたという疑惑が持ち上がっている。
マスコミを買収して自分に有利な世論調査結果を報道させる
クルツ首相は、2017年に当時31才で首相に就任し、極めて若い国家指導者として話題になった。所属政党の国民党は中道右派政党だが、クルツは極右政党である自由党のお株を奪うような移民排撃の右派ポピュリズムによって人気となり、一躍リーダーとなったとみられていた。
しかし、ここにきて彼が首相に就任する前の2016年から2018年にかけて、クルツが自分に有利な世論調査報道を行うよう大手マスコミに持ちかけ、後日、その謝礼として公金が支払われていたという疑惑が持ち上がった。クルツはこれを否定しつつも、連立パートナーの緑の党の要求もあって「混乱を招かないため」という理由で辞任を選択した。
TwitterアカウントDappiをめぐる疑惑
一方、日本ではDappiというTwitterアカウントを巡って疑惑が持ち上がっている。このアカウントは、専ら野党議員をデマや中傷を交えながら攻撃するアカウントとして知られており、多くのフォロワーを抱えていた。
Dappi人気の理由の一つは、たとえば国会中継に対して、資料も交えながら随時コメントを行うという速報性にあった。それは国会での質疑に関して事前に情報を得ていなけば難しいもので、また投稿時間が平日のオフィスアワーに限られていたことから、Dappiは何らかのかたちで国会の情報を入手可能な「法人」なのではないかという説は昔からあった。
2020年7月、内閣情報調査室は「Twitterにおける「Dappi」なるアカウントについて、内閣情報調査室が有する一切の文書」の開示請求に対して、「存否を明らかにしない」と回答し、その理由は「本件対象文書の存否を明らかにした場合、(中略)当室が行う業務の適正な遂行に重大な支障を及ぼすおそれがあり、ひいては我が国の安全が害されるおそれがある」からであるとした。単に不存在とするのではなく、暗に内閣情報調査室との関係を匂わせるような文言に、疑惑はいっそう深まっていた。
次のページ Dappiの正体は、自民党と取引のある法人・ステルス政治工作の怖さ
次の次のページ 疑惑を解明し、公明な選挙を
またも、政治関連?の記事に目が止まった!(笑)。今日の報道特集 - TBSテレビをぼーっと見ていたら、Dappiのツイッターがなにやら怪しい・・・?というのでDappiって検索したらNewsweekに載っているじゃーないか!ひょっとしたらTBSと情報を共有しているような?全く知らなかった「河合克行元法相が対立候補を貶める架空ブログを業者に書かせていたことに匹敵」なんてまるで米大統領選の中傷合戦みたいなことが日本でも実施されていて、かつ衆議院選挙でも行われているとするならば、アメリカ並みの低レベルだよね。あ~あ、なんという体たらくだ。マスメデイアさん不正なSNSをとことん取材するのも大事な仕事ですよ。!