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ぽきっと折れた アメリカの理想~アフガニスタン撤退で世界は? / NHKNEWSWEB

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ぽきっと折れた アメリカの理想~アフガニスタン撤退で世界は? / NHKNEWSWEB特集 2021年9月6日 19時59分 抜粋

タリバンのカブール進攻と、それに続くアメリカ軍の完全撤退。20年にわたった“アメリカ史上最長の戦争”の終結は、何を意味するのでしょうか?
慶應義塾大学教授で、長年アメリカの政治・外交を研究してきた中山俊宏さんに聞きました。(ニュースウオッチ9 松田大樹 / 鈴木健吾)


徒労感漂う 20年後の「撤退」
Q バイデン政権が8月末をもってアフガニスタンからの軍の撤退を完了させました。アメリカ国内ではどんな評価が出ていますか?

 
 慶応義塾大学 中山俊宏教授 


中山教授   撤退そのものについては大きな合意がアメリカ社会の中にはある。ただ、撤退をいつ、どういう方法でするのかという点では、「いくら何でも、どうにか他にやり方あったのではないか」という感覚が野党・共和党を覆っているし、民主党のほうにもある。

アメリカ本土へのテロ攻撃(2001年9月11日)

中山教授 「9・11」以降の20年を振り返り、アメリカ人が感じているであろう気持ちは「徒労感」。もともとアルカイダをかくまっていたタリバンを敵として、アメリカはアフガニスタンへ介入したが、結局、そのタリバンに事実上アフガニスタンの政治を委ねて出ていくことになった。だから「いったいこの戦争は何だったんだろう」という非常に大きな徒労感がアメリカを覆っている状況だと思う。

アメリカの理想が「ぽきっと折れた」
Q 中山さん自身は、撤退にどんな印象を受けましたか?

アメリカ軍機に駆け寄る現地の人々(首都 カブール)

中山教授   「捨て方」というか「責任のリリースのしかた」があまりに潔いというか、あっさりしているというか。「我々が慣れ親しんできたアメリカではない」という印象を非常に強く感じた。


Q「慣れ親しんできたアメリカ」とは?

中山教授   これまでアメリカは「アメリカが介入すれば、介入された国を少しでもよくしていくことができる」という前提で、他国への介入を続けてきた。「市民社会を支え、人権といったもろもろの概念を定着させて、もちろんアメリカと同じような国に作りかえることはできないが、少しはよくすることができる」という発想自体は、非常にナイーブなものだが、その「ナイーブさ」がアメリカを国際社会に引きずり出していたとも言える。

2001年の9月11日以降は、非国家主体が提起する脅威にアメリカを中心に対処していかなければならなかった。相手は暴力的で過激主義を掲げる組織なので、力でねじふせていきつつ、その暴力的・過激的な主義が育つような土壌を少しずつ変えていく。ストレートに言うと、民主化とか人権という概念を醸成していくということ。

アメリカは大きな「民主化プロジェクト」を、地球規模で放棄したとは言わないが、少なくともアフガニスタンでは放棄した。アメリカが理想として掲げてきたものが、「もうそれはやらないんだ」と、ぽきっと折れた。このことはアメリカ自身の「自画像」を、そして国際社会がアメリカを見る目線というのを大きく変えていくことになるだろう。

※続きは一番上のリンク先をクリック下さい。
 
 20年前の9.11はLIVE映像もしっかり見たし、大きなショックを受けた。繰り返し流される映像や、特集番組も食い入るように見入った。それからというもの、ブッシュ、オバマ、トランプ、そしてバイデンの各大統領が継続性のないそれぞれの手立てを行使してきた気がする。それが民主主義というシステムの結果だから致し方ない気もするのだけど・・・。

バイデン大統領

さて、日米同盟がある!と言っても、今までがそうであったようにすべてをアメリカ追随の外交であったら不安な印象を受ける。バイデンさんだってこの撤退を見るかぎり「アメリカ ファスト」の立場をとるだろう?ロシア、中国、韓国(笑)もそうであるように・・・。20年目の9月11日前後には特集報道が放映されるだろうから、しっかり目に焼き付けておこう。国連も機能不全だし、アフガニスタンも旧ソ連、アメリカに続くは中国が介入してくるのかな?そんなこと考えると、自民党総裁選でやいのやいの言っている我が国なんて平和過ぎるのかも知れない!?

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