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余録  フリークエント・ウインド作戦とは… / 毎日新聞

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タリバン「20年前の経験に学んだ」確信していたアフガン全土掌握
タリバンは1994年に神学生を中心に発足した組織だ。当時アフガンは、89年のソ連軍撤退後に起きた軍閥による内戦で荒廃。「世直し」を掲げたタリバンを多くの市民も歓迎し、96年に政権を樹立して「イスラム首長国」を名乗った。



毎日新聞  2021/8/17 東京朝刊

 フリークエント・ウインド作戦とは、1975年、北ベトナム軍に侵攻されたサイゴン(現ホーチミン)からの米国人や南ベトナム市民の米軍ヘリによる脱出作戦だ。この時、南ベトナム政権は崩壊した

▲ベトナム戦争の終わりを告げたのは、南の大統領宮殿に突入する北の戦車と、沖合の米空母から海に捨てられるヘリの映像だった。先の作戦のヘリは避難者を空母に降ろすと、次のヘリの着陸場所確保のため順次海に投棄されたのだ

▲当時、米国には南の市民救出の義務はないと作戦に反対したのが、すでに上院議員だったバイデン現大統領という。そしてほんの1カ月前、アフガニスタンの現況はベトナム戦争時とは比較にならないと胸を張ったのもバイデン氏だ

▲衝撃だったのはカブールの大統領執務室を占拠したタリバンの兵士の映像だった(上)。ただ外交官らがヘリで空港へ向かう映像はあっても、大規模な脱出作戦を準備する間はなかったようだ。それほど急だったタリバンの首都制圧である

▲アフガンのガニ大統領は出国し、フェイスブックでタリバンの勝利を認めた。あっけない政権崩壊で国外避難を求める人々が空港に殺到、混乱状態が広がる。20年前の旧タリバン政権打倒に始まったアフガン戦争の無残な終幕である

▲タリバンは女性の権利への配慮や国際テロの否定など柔軟姿勢を掲げるが、それと相いれない情報も聞こえる。切り捨てるはずのアフガンを米国外交の浅慮(せんりょ)と無責任のショーケースに変えたバイデン氏の誤算だ。
 

  イラクにイラン、そしてアフガニスタンと我が国は、ただアメリカに追随しているだけでは駄目だということを、そろそろ学ぶべきではないのかな?対中包囲網政策にしろ、財務省貿易統計にによると、2019年の輸出入総額:年ベースで1位の中国が 331,357 億円で、2位のアメリカが 238,947億円なんだそうだ。官邸には優秀なスタッフが山のように居るはずなんだが・・・!北朝鮮の拉致被害者、北方領土問題、竹島、尖閣列島、台湾海峡問題はどうするのかな?東京2020ですら米国のバイデンさんのお墨付きで自信を持ったのだろうが、アメリカに不都合なことが生じたら、いつそっぽ向かれても不思議じゃないということだろう。

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