追悼　田村正和さん

徹子の部屋　追悼番組ABCテレビから　

好きだった古畑任三郎の2～3分の動画が無いかと探したら1時間24分の動画があり今、全部観てしまった。

心からご冥福をお祈りします。

　　
　
※1時間24分の「古畑任三郎 S03 ＃10 最後の事件･前編／＃11 最後の
事件･後編☆ END」は削除されてしまいましたので下記を添付しました。


古畑任三郎　全シリーズ紹介



　　

余禄　７７歳での訃報が伝えられた田村正和さんは…

毎日新聞 　　2021/5/20　東京朝刊

　７７歳での訃報が伝えられた田村正和（たむら・まさかず）さんは芸能界でも「伝説」の多い人だった。人前では食事をしないという話が、そば屋を貸し切りにして１人で食べたといううわさまで生んだが、むろんご当人は否定した▲完璧（かんぺき）主義もその一つで、ＮＧを絶対に出さない、台本は相手のせりふまですべて頭に入れている――などとも言われた。実際にＮＧが少なかったことについては、「同じせりふは二度と言いたくないから……」との言葉も残している▲「田村さんは本番が終わっても田村正和している」は、伝説というより神話として芸能界に伝わる評言という。私生活をベールに包んだ生き方も、人の神話性をはぎ取るテレビ界にあって往年の映画スターのようなオーラを際立たせた▲父である正真正銘の映画スター、阪東妻三郎（ばんどう・つまさぶろう）が亡くなったのは９歳の時だった。幼いながら役者への興味を示すと、すごく喜んだ父を覚えているそうだ。亡父の無言の期待と背比べをしながら、自ら選んだテレビの演技だったという▲原作者、柴田錬三郎（しばた・れんざぶろう）に抜てきされた眠狂四郎（ねむりきょうしろう）役。そのニヒルな役とは対照的なコメディードラマの演技。「自分にあんな芝居ができるとは」と驚いた古畑任三郎（ふるはたにんざぶろう）。時代を代表するキャラクターを人々の心に刻みつけたその歩みだった▲「自分がやりたいではなく、プロデューサーがこういう役をやらせたいという役者でいたい」。時代が求めるキャラクターをまとい分け、「田村正和」を演じ抜いた、最初で最後のテレビスターが旅立った。