女の気持ち:ありがとう 大阪府茨木市・松下由美(主婦・63歳)
毎日新聞 2013年02月16日 大阪朝刊
とても寒い日だった。郵便局からの帰り、いつも通る路地で右目のコンタクトレンズを落としてしまった。すぐに四つんばいになって、狭い道をはい回るように捜したが、見つからない。
「おばちゃん、何してんの?」と声がしたが、必死だった私は顔も上げずに「おばちゃんね、コンタクトレンズ、落としてしもうてん」と泣きそうな声で言った。すると誰かが「可哀そうやん。一緒に捜したろ」と声を掛けてくれた。
初めて顔を上げた私の目に、黒い制服姿の3人の男子高校生が映った。「ありがとう」。私は、ひどく気落ちした声で言った。そして、4人で四つんばいになって地面をはい回っていた時、「あっ」と声がした。
ウソでしょう。過去に3回、同じ事が起こった時には、見つからなかったのに……。
そう思った瞬間、1人の高校生が人さし指の先に私のコンタクトレンズを載せて見せに来てくれた。「あった」。私は震えんばかりに喜んで、「ありがとう」と一語一語に力を込めて感謝の気持ちを伝えた。
「おばちゃん、気いつけや」と言って、3人は行ってしまった。私は感激のあまり、3人の名前を聞くのを忘れてしまい、ずっと後悔している。
しかし、今の若い人の優しさに触れ、そのことが何よりもうれしかった。毎朝、コンタクトレンズを装着する時は、3人の顔を思い浮かべ、「ありがとう」と言っている。
日頃の社会面記事では理解し難い若い子の報道が目立つけど、ちゃんとあたり前の常識を持った子も育っているんだね!まだまだ今の日本も捨てたものじゃーない。レンズを落とされた松下由美さんの感動が伝わってきた。新聞やテレビのニュースがこんなものばかりで埋まるといいな!
森山良子「小犬のワルツ」コンサート映像
録りだめから武田鉄矢のショータイム「森山良子〜多彩な音楽世界を披露!〜」90分を観た。彼女はデビュー当時からファンなんだが、この番組で一番いいなと思ったのは「On The Sunny Side Of The Street」。従兄のかまやつ ひろし氏も話だけにゲストて出演していたし、歌いながらカズーまで吹いて聴き入ってしまった。残念ながらこのYouTubeはネット上にはなかったが、「小犬のワルツ」というのも初めて見聴きしてその器用さに感心した。
懐かしの毎日ニュース:【1966年】2月17日 早大紛争 調停拒否し警官隊突入a>
面白い動画を見つけた。小父さんが19歳の時だ。ということはまだ、学生運動勃発の前哨戦だな。
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