毎日新聞 2020年5月3日 東京朝刊
4歳の娘に学ぶ忍耐=小学校非常勤職員・塚野安枝・46(宮崎県都城市)
新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、4歳の娘の口から日常的に「コロナ」の言葉が出てくるようになった。ラジオのコロナ関連情報を気に留めず、聞き流すようにもなってきた。
子育て関係イベントや園の遠足中止にも「コロナが来るから」と言えば、娘は残念そうな表情を一瞬浮かべるが、仕方ない、とすぐに納得してくれるようになった。あれだけ楽しみにしていたから、泣き叫ぶことを想定したが、駄々をこねたり、すねたりもしないので、親としては助かるが。
だが日常生活から楽しみだけでなく、大切な人の命をも奪うウイルスに怒りを感じ、先行きへの不安を感じ、ストレスを抱きながら過ごす日々。うまく対処できているのは、もしかしたら、娘の方かもしれない。
その日その日を精いっぱい生きている子供には、「今日」しか見えていないようだ。人形遊び、子供雑誌の付録作り、ブロック遊びに絵本読み。今日も家での遊びに夢中の我が子に付き合う私には、もっと忍耐が必要だ、と感じる日々だ。
明後日は子供の日がある5月なっていることに気がついていませんでした。菊池安倫さん有難うございました。
我が家も息子の家に4歳の孫が居て、嫁がパートで働いているので家内がちょくちょく手伝いに通っていますが「婆ちゃん、コウモリがコロナを連れてくるんだよ」なんて話しているようです。世話に時々手こずるらしくってよくイライラして帰ってきています(笑)。そうだ、今幼稚園も休園になっているから余計ですね。孫もいろいろ辛抱していることに改めて気づきます。塚野安枝さんありがとうございました
2面 総合欄の所ゆきよしさんの風刺画もコロナだった。