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春秋 中国の大学の研究者らがセンザンコウから取り出したコロナウイルスの遺伝子配列を調べた結果 ・・・ / 日本経済新聞

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   キノボリセンザンコウを抱える様子 写真:APWG
過去10年間でセンザンコウが屠殺された数は100万頭を超えた MONGABAYから 

  

春秋
日本経済新聞  2020/2/15付

哺乳類で唯一ウロコを身にまとっている珍獣、センザンコウをこの欄で取り上げたのは7年ほど前である。中国マネーの台頭を背景にアジアとアフリカで密猟や密輸が増えている、と。絶滅を危ぶまれるこの生き物が最近、あらためて中国とのかかわりで話題になった。

▼新型肺炎を媒介した疑いが指摘されたのである。中国の大学の研究者らがセンザンコウから取り出したコロナウイルスの遺伝子配列を調べた結果、新型肺炎のウイルスとよく似ていたという。感染源としては従来、コウモリやタケネズミ、ヘビが候補にあげられてきた。いわば第4の犯人説が浮上、といったところである。

▼もっとも、科学的に確定したわけではない。気になるのはむしろ、センザンコウ犯人説がまことしやかに語られる背景である。ワシントン条約や各国の法律で守られている動物なのに、中国ではかなりの量が薬用や食用として出回っている。感染源となった生き物がなんであれ、つまるところ真犯人はヒトだといえようか。

▼野生生物をめぐる犯罪を追及する非政府組織(NGO)、ワイルドライフ・ジャスティス・コミッションが先日まとめた報告では、センザンコウの密輸はいよいよ深刻である。新型肺炎の猛威は、その一端をあぶり出したようにみえる。きょうは「世界センザンコウデー」。野生生物との向き合い方をあらためて考えたい。
 
  SARSは2002年11月から2003年7月にかけて、中華人民共和国南部を中心に、広東省や香港を中心に8,096人が感染し、37ヶ国で774人が死亡した。ハクビシンは固有宿主ではなく、ヒトへの感染のキーとなる中間宿主だと推定された~wikiだとか。難しいことは分からないが、今回のコロナウイルスとともに、中国と野生動物の食文化が共通してそう!

 大中国ならば「食べるな!一声」で禁止措置による発生源の根絶ができそうだが、そのようにもならないのが14憶の民をかかえる中国なのか。国を分割しないと何事もまとまらないのじゃーないかと小父さんは思うけど。 

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