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記事/分水嶺  「高い技術力におぼれ消費者のニーズをないがしろにした結果」 gifu-np.co.jp

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  2013年 1月15日(火) gifu-np.co.jp

 今年3月にソニー子会社の美濃加茂工場が閉鎖する。昨年末に流れたこのニュースは日本の家電業界の苦境を象徴する出来事だ。

▼エレクトロニクス事業の不振に苦しむソニーは、年明けの米ラスベガスで開かれた家電見本市で高精細「4K」テレビを発表した。フルハイビジョンの約4倍の画素数を持つ次世代テレビ。価格下落が続く液晶テレビからの買い替えを期待する。

▼技術開発により付加価値の高い魅力的な製品を生み出す。既存の製品より価格を高く設定でき企業の収益は上がる。技術開発が国民の生活を豊かにし企業も繁栄し続ける。この連鎖がデフレを回避し続けてきた日本企業のお家芸でもあった。

▼ただ、テレビがアナログからデジタルに変わった時、その画面のあまりのきれいさに驚いたのは、つい数年前。そのフルハイビジョンの4倍の高解像度。家庭のテレビに本当に必要なんだろうか。

   クラウドで繋がるエアコン、冷蔵庫、洗濯機......etc。 

▼他の家電でもスマートフォンなどITと連携して差別化を打ち出すが、洗濯機にしても冷蔵庫にしてももう限界が見えている。消費者がそこまで高機能を望んでいるかは大きな疑問だからだ。

▼かつて世界を席巻した日本の家電が、一気に凋(ちょう)落(らく)したのは、高い技術力におぼれ消費者のニーズをないがしろにした結果。デフレ脱却は容易ではない。




 うん、そうだ!NHKのハイビジョンを初めて観た時、その山肌の美しさに驚いたものだ。今、たいがいの家には52〜70インチくらいの大型のテレビが座っているが我が家にはない。ブルーレイレコーダーも買ったけど、前から持っているDVDディスクに焼き付けても全然綺麗に感じる。小父さんが遅れているんだろうか!?この上、4倍の解像度って必要なのかな?

 最近映画館に行っていないが、大迫力のスクリーンよりもテレビ画面の方が、天然色に近いとずっと以前から思っていた。。最近テレビでアメリカの経済人だったかが言っていた。「日本の高い品質のものもいいが、韓国なサムスンやLGみたいに売れるものを作らなくては」と!

 でもシャープやパナソニックだけではなく、ソニーも不況の火の粉をもろに被っているんだな。


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