記者会見に臨む(右から)ZOZOの前沢友作氏、沢田宏太郎社長、ヤフーの川辺健太郎社長=東京都目黒区で2019年9月12日午後5時34分、長谷川直亮撮影
この記事だけ読んでもヤフーとゾゾタウンの間に何があったかよく分からないが、いずれにしろ「世間を何回もあっと言わせていた」ゾゾタウンの社長の前沢友作氏(43歳)は今日付けで会社から離れるわけだね。
ほんの数日前に「ZOZO」社内に100台の固定カメラを設置して人々の生態を観察したテレビを流していたのはアンコール放送だったのか!大胆な企画をやるね~と驚いていたところだった。若い人たちがこのページの下から三行の夢物語記事が簡単に実現しないことを知るのにはいい機会だったと思う。仕事って地味なものだよね。博打は例外だが!(笑)
毎日新聞 2019年9月12日 20時26分
インターネット関連大手ヤフーは12日、国内最大級の衣料通販サイト「ゾゾタウン」を運営するZOZO(ゾゾ)を約4000億円で買収し、子会社化すると発表した。10月上旬から株式公開買い付け(TOB)を実施し、50・1%のゾゾ株取得を目指す。成長の柱に据えるネット通販事業を強化し、先行する米アマゾン・コムや楽天を追い上げる。
ゾゾ創業者の前沢友作社長は同日付で退任。後任には取締役の沢田宏太郎氏が昇格した。TOBの買い付け価格は1株あたり2620円。筆頭株主として36・76%のゾゾ株を保有している前沢氏はTOBに応じる意向で、約30%分をヤフーに売却する。12日に開いた記者会見では時折涙ぐみながら、「ゾゾの経営の考え方、体制を抜本的に変えるタイミングだった。ゼロから事業を作り上げた感動があり、もう一度どこかで挑戦したい」と語った。
ヤフーによると、新設されるネット通販サイト「ペイペイモール」を巡り、ゾゾと協力を模索していたところ、6月下旬に前沢氏側から株式売却や資本提携について打診があり、本格的な交渉が始まった。顧客基盤の強化で業績を向上させたいとの両社の思惑が一致し、ゾゾがヤフーの傘下に入ることで合意した。買収後もゾゾは東証1部上場を維持する方向で調整する。
国内の電子商取引(EC)市場は、メルカリなど新興勢力の台頭などで競争が激化しているが、ヤフーのEC取扱高は2019年3月期の連結ベースで2兆3000億円と、アマゾンや楽天に後れをとっている。ヤフーは、20~30代を中心に800万人の年間購入者を抱えるゾゾタウンを取り込み、追い上げを図る。今後はゾゾタウンが取引するアパレル各社との関係を強化し、スマートフォンを使った決済サービス「ペイペイ」をゾゾタウンで使えるようにする。
1998年にゾゾを設立した前沢氏は急速に事業を拡大させる一方で、個人の活動が話題になることも多い異色の経営者として知られる。昨年9月には米宇宙ベンチャー企業の宇宙船で月を旅行する契約を発表。ツイッターでは、自身の財産から「お年玉」として100人に100万円ずつ、総額1億円を配ることを表明したり、プロ野球の球団経営への意欲を示したりして物議を醸した。【宮崎稔樹、加藤明子】