若い頃は時々、お腹がはち切れそうなくらい食べたことはあったけど、最近は小食になってしまった。
そう言えば20代の頃、東京で兄が世話になった遠縁の親戚の家にお伴で年始の挨拶に行った時のことを思い出した。家を出る時、義姉が「私はいかないから・・・」と言っていたが、訪問先の伯母さんが、これでもか、これでもかとおせち料理を出されたことを思い出した。家に帰ると義姉が「あれがいやなのよ」と言っていたね(笑)。
しかし、川辺奈津子さんの父上さまは、ご高齢で料理も得意ってすばらしいですね。これはこれは里帰りされる前の食事を抜いて、腹ペコで出掛けるべきでしょう(笑)。大勢でぱくぱく食べるって楽しいお正月でしたね。
晩年の私の福岡の両親にも帰郷はしていたものの、そのようなにぎやかな雰囲気づくりをしてあげたかったです。川辺奈津子さん、いろいろと昔を振り返ることが出来、誠に有難うございました。
女の気持ち 妖怪の気持ち 大阪府寝屋川市・川辺奈津子(主婦・57歳)
毎日新聞2019年1月15日 大阪朝刊
今年も出ました!
実家には正月、「食べさせたい妖怪」が出るのです。相手の腹具合を考えず、ごちそうを並べ立て、「もっと食べえや、もうおしまいか。まだ食べられるやろ」と、うれしそうに勧めるのです。勧められた方はいつしか自制心を忘れて食べまくり、胃が苦しくなってやっと我を取り戻すという恐ろしい妖怪なのです。
その正体は87歳になる父です。おかげさまで健康で、料理も得意。1人暮らしを頑張っています。日ごろ、ろくな親孝行ができていないので、せめてもの孝行と思い、今年も夫や息子たちも絶対参加の新年会を実家で持ちました。
おせち料理にすき焼きと、山ほどのごちそう。もう限界というまで食べて、最後に 「和菓子もあるで」と言われたときには、もはや「罰ゲームだろ」と思いました。数十年前、弟が子どもの頃、父に限界以上に食べさせられてのたうち回っていたのを思い出しました。善意もここまできたら要注意なのです。
でも、父がみんなをおなかいっぱいにさせたいのには訳があります。父が食べ盛りの頃、日本は敗戦。父の一家も旧満州から苦労して引き揚げ、おなかいっぱい食べることができませんでした。おせち料理も 田作りだけだったそうです。父が食べさせたい相手は、昔の自分と兄弟たちなのかもしれません。
だから父の健康と日本の平和に感謝して、「食べさせたい妖怪」に負けぬよう、今年も健康な体作りに励もうと思います。
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