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「国境の壁」論争 トランプ氏の嘘が発覚 / Yahoo!ニュース

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記者会見で、前の大統領たちも壁建設を支持していたと言及。(写真:ロイター/アフロ) 
  
  ミスター フェイクニュースは、トランプさんあなたのことかい?ペンス副大統領もどこかの国のスポ-クスマンによく似てる?(爆)

   

Yahoo!ニュース 1/9(水) 9:38
メキシコとの「国境の壁」論争が続く中、トランプ氏の新たな嘘が発覚し、アメリカで問題となっている。

 トランプ氏は1月4日(米国時間)、ホワイトハウスで記者会見した際、「国境の壁の建設は、前任の全ての大統領たちがすべきことだった。彼らはみなそのことがわかっているんだ。中には、そう(壁をつくる)すべきだったと私に言った大統領もいる」と豪語していた。

歴代大統領たちはみな否定

 いったい、どの元大統領が壁建設を支持したのか? 真実を確かめようとしたメディアに対し、4人の歴代大統領たちは、トランプ氏のコメントを否定したのだ。

ビル・クリントン元大統領

 スポークスマンが否定。「彼はそんなことを言っていません。実際のところ、2人は就任式以来、話していないんです」

ジョージ・W・ブッシュ元大統領

 スポークスマンが否定。「2人はそのことについて話していません」

バラク・オバマ元大統領

 オバマ氏は、トランプ氏とはジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の葬儀の時、少しやりとりしただけで(詳しくはブッシュ元大統領の国葬 トランプ夫妻登場で冷ややかムードに 批判を集めたトランプ氏の態度とは? をお読み下さい)、就任式以来、話していない。

 また、オバマ氏は壁の建設には反対の姿勢を示してきた。2016年には以下のような発言もしている。
「国境に壁を建設し、移民を持ち出して我々の問題を非難することは、世界の人種のるつぼであるという我々の歴史に背反するだけではない。我々の成長や革新、ダイナミズムは、我々が世界中の努力家たちを惹きつけることができたゆえに活性化されてきたという事実と矛盾する」

 2017年9月に行った演説でも、以下のように壁建設に反対した。

「アメリカの周囲に壁をつくれば済む話ではない。壁はテロや病気のような脅威を防ぐことはできない。だから、我々は、同盟国を先導し、他国の発展を支援し、暴君に強く抵抗しようと提案しているのだ」

ジミー・カーター元大統領

 ツイッターを通じて否定。

「私はトランプ大統領と国境の壁について話し合ったことはない。また、この問題について、彼を支持していない」

 また、昨年、CBSのインタビューでは、トランプ氏についてこんな皮肉な発言もしている。

「現職の大統領が、事実についてとても無頓着なことは有名な話だ。私は、選挙戦中や大統領就任中、嘘を言わなかったし、わざと間違った発言もしなかった。そうすることは最近の政治には非常に価値あることだと思う」

 ワシントン・ポストのファクト・チェッカーズ・データベースによると、トランプ氏は就任してから2018年末までに7600回以上虚偽を話し、2018年は、1日平均15回以上(これは前年の約3倍の数)間違った主張をしたという。

印象を話した!?

 トランプ氏が、なぜ、ちょっと調べればバレてしまうような嘘をついたのかはわからない。米国民が信頼している歴代大統領たちに頼らなければならないほど、「国境の壁」論争では、窮地に追い込まれているからなのか。

 嘘がバレて、メディアから批判を受けたため、ペンス副大統領は 1月8日(米国時間)、テレビ出演した際、こんな“尻拭い発言”をした。

「大統領は元大統領たちから受けた印象を話したのです。私は元大統領たちが国境警備の重要性や不法移民問題解決の重要性を話しているクリップを見たことがあります」

 つまり、問題の虚偽発言は、トランプ氏も、クリップか何かで、元大統領たちが国境警備や不法移民問題を重視していると話していたのをみて、彼らから、国境の壁をつくりたいと考えているような印象を受けたためにした発言だったと言いたいのか。なんとも苦しい言い訳にしか聞こえない。

 バーニー・サンダース氏は「壁建設のための政府閉鎖は、トランプ氏が政治的に人目をひこうとして行なっている行為だ」と言って批判しているが、今回の嘘も、壁建設賛成の世論を高めるためについたものなのではないか? 最新の調査によると、有権者の70%以上が、トランプ氏と議会は妥協点を見い出して閉鎖している政府機関を再開すべきだと考えており、主張を守ることが政府機関の再開より重要だと考えている有権者は30%もいないからだ。

 また、もし、“元大統領たちから得た印象”を話したというペンス副大統領の弁明が事実であったとしたなら、それはそれで大問題だ。国境の壁のような重要な問題について、事実ではなく印象をベースに発言するような大統領を米国民は信頼することができるだろうか?


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飯塚真紀子 在米ジャーナリスト
大分県生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業。出版社にて編集記者を務めた後、渡米。ロサンゼルスを拠点に、政治、経済、社会問題、トレンドなどをテーマに、様々な雑誌に寄稿している。ノーム・チョムスキー、ロバート・シラー、ジェームズ・ワトソン、ジャレド・ダイアモンド、エズラ・ヴォーゲルなど多数の知識人にインタビュー。著書に『9・11の標的をつくった男 天才と差別ー建築家ミノル・ヤマサキの生涯』(講談社刊)、『そしてぼくは銃口を向けた」』、『銃弾の向こう側』、『ある日本人ゲイの告白』(草思社刊)、訳書に『封印された「放射能」の恐怖 フクシマ事故で何人がガンになるのか』(講談社 )がある。


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