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記事/水鉄砲 「見えない松島」 なぜ彼女は見えないものに対して・・・ AGARA

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  写真はブログかんさい浪漫 からお借りした

  

  異文化理解はやはり、時には非常に困難だ。最近、米国誌で読んだ日本通の米国人作家の話に、そのことを思い知らされた。

 ▼彼は「松島やああ松島や松島や」という句に引かれて、東日本大震災後の宮城県・松島湾を訪ねた。そこで彼以外は日本人ばかりの湾内観光船に乗り、突然、謎に直面する。

 ▼案内のガイドは「右手に見えますのは○○で、左手は××です」と案内し、その故事来歴を滑らかに語る。観光客は皆静かにうなずくが、彼にはさっぱり分からない。なにしろ当時、湾内には厚い霧がかかり、彼には何も見えなかったからだ。

 ▼なぜ彼女は見えないものに対して、見えるふりをしたのか。彼はこれまで研究してきた日本についての知識を総動員する。「これこそ建前と本音の日本か」「確立すると変更困難な社会システムの一環か」等々と深刻に考え込む。

 ▼私にはマニュアル通りにしか応接できない、若者の一例に過ぎなかったと思える。臨機応変などという表現は、彼らの間ではもう死語だ。日本人客もそこらは分かっているから、あえて文句を言わなかったのだろう。しかし、外国では考えられない光景だから、この作家は当惑したのだ。

 ▼大震災時の整然たる被災者の行動、他者への思いやりなどは外国では驚異の目で迎えられたが、日本人はまだ謎に満ちている。硬直した思考の若者がその謎に拍車をかけているのだとしたら、異文化理解はさらに困難になる。(倫) 2012年11月29日木曜日 AGARA紀伊民報から



 はっはっは。そこに大阪のおばちゃんが乗っていたら「姉ちゃん、今日はなーも見えへんでー!」と突っ込み入れそうな気もするけど

 案外新米のガイドさんが一生懸命説明していたのかも知れないね〜。しかしお店のマニュアル用語というのも、まるでロボットや録音テープがしゃべっているみたいで確かに面白いというか変だね。それらの若者たちは語彙がどんどん少なくなっていくのかな?彼らにこそ奥深い日本語をたくさん学んで欲しい。

 でも、外国人との距離もどんどん離れていくかな?


  

AFPのカメラが7月から11月までに撮影したローマ(Rome)市内の映像をまとめたもの。(c)AFP  


「ローマに居るときはローマ人のように振る舞え」って言うね〜
  





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