パワーポイントの映写ほかたくさんの資料に基づいての講義だった。下の左が古地図で右がため池を中心とする現在の地図。この近辺の小・中・高校やスーパーマーケットほかのほとんどがため池の埋め立て地に建設されている。豊かな自然がどんどん消滅して行ったことが分かる。先生としてはとても嘆かわしいことだったとか。
高丘コミュニティセンターは上の地図の主池(おもいけ)と釜谷池の真ん中くらいに位置するが、主池はフェンスで囲われ普段は立ち入り禁止で、釜谷池の上に並ぶ4つの池はウォーキングコースや憩いの場となっている。ところが前者の主池が自然の宝庫だという解説が多くの時間に費やされた。
主池(湿地)は地下水が池の法面から湧き出したり、滲みだして湿地を形作っている。この主池の築造は江戸時代前期とされ、この池から半径3kmの円弧の中に150もの池(農業用水)があったが、今では1/3以上がなくなっている。
湿地の植物群としては、食虫植物をはじめ絶滅危惧種の12種や、日本最小のトンボ(体長2cmを越えない)八丁トンボも生育している。(下左は食虫植物のモウセンゴケの捕虫葉、右はサギソウ)
近日中に現地で主池の観察会が開催されるので、是非参加して小父さんも俄か生物学者にならなくては!(笑)。いやー、こんなおひざ元に・・・知らなかったな~。とても興味深い2時間だった。
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