写真は cnetからお借りした
そうですね~、写真撮りにJR姫路駅から播但線というローカル列車に乗った時、猫も杓子もという雰囲気で男女の女子高生がスマホと睨めっこしてましたね。帰りの列車だったか一人文庫本を読んでいる娘さんがいましたね。覗きこむと活字だけ!何かほっとしたような気になりました(笑)。
あと11年経つと孫娘もそんなお年頃になるのか!息子夫婦はたぶん禁止しないと思います。ご相談のご婦人の気持ちもお孫さんの気持ちも想像つきます。でも、スマホを禁止する娘夫婦さんもりっぱな気がしますね。
そう言えば息子が家を出て、柔道合宿に入っている時、ほとんどの子が携帯電話を持っていたのに家内は「お父さんも携帯を持っていないのに駄目だ」と息子に携帯電話を持たせませんでしたね。あれはあれで正解だったような気もします。
ほんと便利過ぎる世の中にはマイナス面が同居しているのも事実でしょうね。相談を持ち掛けられた方、有難うございました。ちなみに私は69歳でスマホを常に持ち歩いています(汗)。
スマホ禁止の孫、ふびんで…=回答者・高橋源一郎
毎日新聞 2017年5月22日 東京朝刊
娘夫婦の孫(女の子)への対応に心を痛めています。孫はこの春、高校生になったのにかたくなにスマートフォン(スマホ)を持たせません。自分の小遣いで料金を払っていいと言っているのに、ダメだそうです。中学時代は仕方がないと思っていましたが、いくらなんでもこの時代、ふびんでなりません。持たないのはクラスで1人だそうです。不登校にでもなれば……と心を痛めています。(70歳・女性)
子どもにいわゆる「スマホ」をどんな条件で与えればいいのか。それは、現代の親にとって最大の問題の一つかもしれませんね。ぼく自身はいまも持っていません。電車で、乗客が皆、あの小さな画面に見入っているのを見ると、なんだか釈然としない気がします。とはいえ、若い世代にとってはもはや生活上欠かすことのできないインフラになっているのも事実でしょう。我が家でも、悩んだ末、子どもたちに小学校6年から持たせています。ふだんは寮で生活しているので、週末にしか使えませんし、時間も目的も限るようにしてはいますが。
そんな時代に、あえて、持たせない選択をした娘さん夫婦には、何か特別の理由、あるいは教育方針があるのでしょう。一度、じっくりとその理由をお聞きになってはいかがでしょう。ぼくも知りたいぐらいです。他人の家庭のやり方に口出しする権利は、誰にもありませんが、親(あるいは祖母)として自分の考えを伝えるのはかまわないでしょう。
子どもの教育に関して、親が自分の考えを持つことは大切です。しかし同時に、子どもにもまた、「家庭」という共同体を構成する一員として同じ権利があることを忘れてはいけません。親には教育方針を持つ権利はあるけれど、それを子どもに押しつける権利はありません。娘さん夫婦とお孫さんが対等な人間として話し合えるようサポートしてあげてください。(作家)
人生経験豊かな高橋源一郎さんに、悩みごとを相談してみませんか。郵便は下記の毎日新聞くらしナビ「人生相談」係へ。メールも件名を「人生相談」として下記へ。電話番号など連絡先も記入してください。
人生の悩みを相談してみませんか?
高橋源一郎さん、立川談四楼さん、光浦靖子さん、渡辺えりさん、ヤマザキマリさんがあなたの悩みに答えます。 人生相談 投稿フォーム
そうですね~、写真撮りにJR姫路駅から播但線というローカル列車に乗った時、猫も杓子もという雰囲気で男女の女子高生がスマホと睨めっこしてましたね。帰りの列車だったか一人文庫本を読んでいる娘さんがいましたね。覗きこむと活字だけ!何かほっとしたような気になりました(笑)。
あと11年経つと孫娘もそんなお年頃になるのか!息子夫婦はたぶん禁止しないと思います。ご相談のご婦人の気持ちもお孫さんの気持ちも想像つきます。でも、スマホを禁止する娘夫婦さんもりっぱな気がしますね。
そう言えば息子が家を出て、柔道合宿に入っている時、ほとんどの子が携帯電話を持っていたのに家内は「お父さんも携帯を持っていないのに駄目だ」と息子に携帯電話を持たせませんでしたね。あれはあれで正解だったような気もします。
ほんと便利過ぎる世の中にはマイナス面が同居しているのも事実でしょうね。相談を持ち掛けられた方、有難うございました。ちなみに私は69歳でスマホを常に持ち歩いています(汗)。
スマホ禁止の孫、ふびんで…=回答者・高橋源一郎
毎日新聞 2017年5月22日 東京朝刊
娘夫婦の孫(女の子)への対応に心を痛めています。孫はこの春、高校生になったのにかたくなにスマートフォン(スマホ)を持たせません。自分の小遣いで料金を払っていいと言っているのに、ダメだそうです。中学時代は仕方がないと思っていましたが、いくらなんでもこの時代、ふびんでなりません。持たないのはクラスで1人だそうです。不登校にでもなれば……と心を痛めています。(70歳・女性)
子どもにいわゆる「スマホ」をどんな条件で与えればいいのか。それは、現代の親にとって最大の問題の一つかもしれませんね。ぼく自身はいまも持っていません。電車で、乗客が皆、あの小さな画面に見入っているのを見ると、なんだか釈然としない気がします。とはいえ、若い世代にとってはもはや生活上欠かすことのできないインフラになっているのも事実でしょう。我が家でも、悩んだ末、子どもたちに小学校6年から持たせています。ふだんは寮で生活しているので、週末にしか使えませんし、時間も目的も限るようにしてはいますが。
そんな時代に、あえて、持たせない選択をした娘さん夫婦には、何か特別の理由、あるいは教育方針があるのでしょう。一度、じっくりとその理由をお聞きになってはいかがでしょう。ぼくも知りたいぐらいです。他人の家庭のやり方に口出しする権利は、誰にもありませんが、親(あるいは祖母)として自分の考えを伝えるのはかまわないでしょう。
子どもの教育に関して、親が自分の考えを持つことは大切です。しかし同時に、子どもにもまた、「家庭」という共同体を構成する一員として同じ権利があることを忘れてはいけません。親には教育方針を持つ権利はあるけれど、それを子どもに押しつける権利はありません。娘さん夫婦とお孫さんが対等な人間として話し合えるようサポートしてあげてください。(作家)
人生経験豊かな高橋源一郎さんに、悩みごとを相談してみませんか。郵便は下記の毎日新聞くらしナビ「人生相談」係へ。メールも件名を「人生相談」として下記へ。電話番号など連絡先も記入してください。
人生の悩みを相談してみませんか?
高橋源一郎さん、立川談四楼さん、光浦靖子さん、渡辺えりさん、ヤマザキマリさんがあなたの悩みに答えます。 人生相談 投稿フォーム