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本 / 4TEEN 【フォーティーン】 石田衣良  著

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 東京湾に浮かぶ月島。ぼくらは今日も自転車で、風よりも早くこの街を駆け抜ける。ナオト、ダイ、ジュン、テツロー、中学2年の同級生4人組。それぞれ悩みはあるけれど、一緒ならどこまでも行ける、もしかしたら空だって飛べるかもしれない――。友情、恋、性、暴力、病気、死。出会ったすべてを精一杯に受けとめて成長してゆく14歳の少年達を描いた爽快青春ストーリー。直木賞受賞作。

  
 NHKのEテレで作曲家の  加羽沢美濃さんと「らららクラシック」という番組の司会をやっていた作家も石田衣良さんっていったいどんな本を書いているんだろうとずっと思っていたら、先日コミュニティセンターの文庫で大先輩のご婦人が「これ面白いよ」と紹介してくれた。

 中学2年生の4人組の物語!と思ったら、短編集で「びっくりプレゼント」では入院している友人の誕生日には援助交際を段取りしてあげるし、「十四歳の情事」では不倫専門サイトで知り合った高級マンション住まいの夫人と知り合った付き合い。「これ何!」とびっくりもしたが、ひとつづつの結びには純粋な中学2年生の姿も出てくる。

 小父さんの住んでいる世界(含 頭の中)と違うものが書き綴られているのでとても物珍しかった。石田衣良さんの「あとがき」にウェルナー症候群(通常の何倍もの速さで老化が進行してしまう病気)の子をモチーフにして書いてみようというアイデアが浮かんだという。

 奇想天外な流れに興味が湧いた。軽くてとても読み易い小説だ。氏はこの作品で直木賞を受賞している。

 ネット検索していたら映画かテレビの予告編を見つけた。

      

  4TEEN 予告編
 

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